澤井天心「今回も挑戦者の気持ちを持ちながら意欲的に闘います」

悪夢の一本負けから1年。澤井天心が強力な包囲網をくぐり抜け、自身初となる全日本タイトルを獲得した。連覇がかかる大会となるが、意識の中にあるのは魚本尚久真を倒しての完全優勝のみ。強い思いを胸に秘め、頂上決戦の舞台に足を踏み入れる
―― ディフェンディングチャンピオンとして臨む初の大会が迫ってきました。
「形としてはそうなりますが、去年は魚本(尚久真)選手を倒しての優勝ではなかったので迎え撃つという気持ちはないです。今回も挑戦者の気持ちを持ちながら意欲的に闘いたいと思います」
―― 魚本選手とは2年前の決勝戦で対戦し、一本を取られる悔しい結果となりました。
「今年は決勝戦に上がってくると思いますので自分も勝ち上がって、しっかり魚本選手を倒して優勝したいと思います」
―― 調整や対策は順調に進みましたか。
「上段ヒザ蹴りをもらって意識を飛ばされていますので、ガードの改善だったり一つひとつの動きを丁寧にすることを意識しました。前までは勢いだけの組手が多かったので、勢いも残しつつ丁寧な組手をしたいと思っています」
―― 昨年はベスト16の時点で、新極真会の選手が2人。ベスト8は澤井選手のみとなりました。
「どのような状況になっても絶対に自分が優勝するという思いしかありませんでした。一人だけ残る形になりましたが、全員が新極真会の選手だったとしても自分が優勝するという気持ちは変わらないので、最後までその気持ちを貫くことができました」
―― ただ軽量級は魚本選手以外も実力のある選手が多いという印象です。
「本当に強い選手が多いと思います。これまで2回闘って勝利しているとはいえ、紅谷(凱)選手は攻撃力が高いので油断できません。その他でも新里(誠光)選手など技術力が高い選手も多いので、そのあたりの対策もしっかり立ててきました」
―― 新極真会第13回世界大会を経て、組手や気持ちの面で変化はありましたか。
「身長で約30㎝、体重差が30㎏あるマレック・ヴォルニーというすごく大きな選手と闘うことができて、まだまだ成長できる部分があると感じました。その中で世界大会は自分が大きな選手のまわりを回る形でしたが、軽量級だと自分は比較的、体重もあって技の威力もあるほうだと思うので、逆にスピードを活かしてコンパクトに攻めてくる選手の技をいかに潰していけるかがポイントになります。その意味では世界大会で闘った大きな選手の闘い方、小さな選手を逃がさない闘い方も参考になると思っています」
―― 実際、最近はスピード勝負というよりは、どっしりと構えて相手の動きをよく見ている印象があります。
「その意識を持って最近は闘うようにしています。スピードは自分より若い選手のほうが速いと思いますし、速い突きだと軽くなるので一発一発を効かせるイメージです。そのほうがスタミナ面でも有利になりますし、一昨年の魚本選手との試合は自分から動きすぎてガードが落ちてしまったので、抑制するためにも一つひとつの動きを丁寧にすることを心掛けています」
―― 新極真会は全階級完全制覇を目標に掲げています。その中で澤井選手にかかる期待は大きなものがあります。
「新極真会の軽量級の代表として必ず自分が優勝します。その上でWFKO世界大会もそうですが、無差別の世界大会が全選手の夢舞台だと思いますので、自分は体が小さいですが緑(健児)代表のように無差別級でも優勝を目指したいと思います」