鈴木未紘「今回のテーマは『重量級へのリベンジ』です」

昨年10月の新極真会第13 回世界大会を史上最年少の18歳で制した最強の女王が、2024年の初陣を迎える。来年のWFKO世界大会を見据え、初出場となった2021年以来の重量級出場となるが、3年前に敗れた悔しさは今回の大きなモチベーションとなっている。
―― 新極真会の世界チャンピオンとして今大会に臨みますが、重圧はありますか。
「ないと言えばウソになるんですけど、それは自分が望んでいたことでもあったので、そういった面ではプラスだと思います」
―― おそらく周囲は打倒・鈴木選手で来ると思います。
「将口恵美先輩、山本小也香先輩、緑朱里先輩など、新極真会の偉大な先輩方は研究される中でも勝ち上がってチャンピオンになっていました。私も自分の空手をして、研究の上を行けるようにしなければいけないと思っています」
―― 今年は昨年までの軽重量級ではなく、重量級にエントリーしました。
「体重的には軽重量級でもよかったんですけど、マリヤ・セクンダ選手とか、ブリジタ・グスタイタイテ選手とか、来年のWFKO世界大会は重量級に強い選手が出てくるのかなと思ったので、せっかくなら強い選手と闘いたいという思いで重量級にしました。今回勝ってWFKOに選抜されるという前提での話ですけど、KCC(空手 Champion of Champions)、WFKOと2年連続で大きい外国人選手と闘えるかもしれないので、ワクワクする気持ちしかないです」
―― 昨年は軽重量級で優勝をはたしましたが、階級をまたいで連覇を狙うという意識はありますか。
「それは全然ないですね。今回のテーマは『重量級へのリベンジ』です。JFKO全日本に初めて出た時は重量級の二回戦で負けるという悔しい結果でしたし、今はリベンジに燃えているので」
―― 空手以外の話で言えば、今年3月に高校を卒業しました。
「去年の世界大会前は大学進学も考えたんですけど、あくまでも私の場合は、ですけど、今大学に行くことで勉強も空手も中途半端になるんじゃないかという思いがあったので、道場の指導もしつつ選手だけでいこうと思っています。大学はいつでもいけるじゃないですか。今年はJFKOもKCCも全日本大会もあると考えたら、今じゃないのかなと思ったので」
―― 高校生の時以上に空手漬けの毎日を送っているんですね。
「本当に幸せなことですね。稽古をしている時は、きついですけど一番やりがいがある時間なので」
―― 3月には新極真会のトップ選手が集まる強化合宿にも参加しました。どんなテーマを持って臨んだのでしょうか。
「とにかくやわらかくということですね。世界大会は稽古の動きが半分も出せていないと感じたんですけど、その原因は力が入っているからだと思ったので、意識して取り組んできました。試合でムキになったら体も固まってしまうので、前には行きつつ冷静に。少しずつできてきてはいます」
―― 脱力とは違うのでしょうか。
「言葉の違いですけど、脱力というより自分の中では『やわらかさ』という表現がフィットするなと。意味は同じなんですけど、フィット感が違うというか」
―― いよいよ2024年の闘いが始まりますが、今年はどんな年にしたいですか。
「結果も内容も、すべてにおいて去年の自分を上回る一年にしたいです。JFKO全日本は選抜戦というよりも自分自身へのリベンジという気持ちのほうが大きいですし、連敗は許されないので必ず勝ちます」