髙橋佑汰「私は既定の49歳まで 挑戦するという 目標を持っています」

2年連続で3位に入賞。本人によれば「手応えはない」とのことだが、過去の実績からして優勝候補筆頭であることは間違いない。武の真髄を追い求める歴戦の雄が、JFKO 全日本初戴冠を皮切りに再びフルコンタクト界の最前線に舞い戻る。
―― 調整は順調に進みましたか。
「JFKO に挑戦させていただくのが今回で3回目です。3年前の初挑戦の際は大会直前に腰のヘルニアを発症し、術後のリハビリ期間が早くて3ヵ月と診断されてしまい、やむなく欠場を判断いたしました。不甲斐ない結果に終わり猛省しました。その後リハビリを乗り越え、そこからは大会に向けて追い込むのではなく、正しい身体操作を含め1 年を通して稽古を積み重ねるというところにシフトチェンジしまして、今はそれが順調に進んでいるという感覚です」
―― そこから2 年連続で3位に入賞。手応えを感じる部分もあると思います。
「正直なことを申し上げますと手応えはありません。苦手とする接近戦に持ち込まれた時の対応がまだまだです。これは14年前から続く課題です」
―― その中で今回は最終ゼッケンを背負っての出場となります。
「まず私がポスターに掲載されていたことに驚愕しました。昨年の入賞者が私1人のため最終ゼッケンを背負わざるを得ない状況ですし、ポスターになぜ私が掲載されたのかも腑に落ちましたが、将来的には自分の実力で頂点に立ちポスター掲載と最終ゼッケンを背負いたいです」
―― マークする選手は誰になるでしょうか。
「金岡陽大選手と渡辺和志選手です。昨年新極真会様の世界大会を観戦させていただいたのですが、その中で金岡選手と渡辺選手の試合が印象に残っています。金岡選手はお互いに勝ち上がることができれば初日で手を合わせることになります。私が苦手とする接近戦を得意とする素晴らしい選手になりますので、1年間稽古した成果を出せるよう全力を尽くします」
―― 今大会は体重別の世界大会の権利がかかっています。
「今大会が選抜大会という意識はもちろんありますが、先ほどお話ししたように手応えがない状態ですので一戦一戦、勝ち上がることができればというのが正直なところです。出場される皆様はご自分の流派を背負い出場されていますので初戦から気が抜けません。いつ負けてもおかしくないという感覚がありますので、どれだけ高い意識を持って日々の指導・稽古に取り組み、日常生活を送ることができるかが重要になってくると思っています」
―― 道場生に挑戦する姿を見せたいという気持ちもあるかと思います。
「私が試合に挑戦する理由は、指導者としてフルコンタクト空手界最高峰の大会に挑戦することで学びを得たいという思いと、道場生に私の生き様を見せたいという思いがあります。私の道場では園児の3 歳〜70代までの方が稽古に励んでおります。年齢問わず稽古自体が挑戦そのものです。日々、道場生一人ひとりと向き合っていく中で、私自身の考えに引退という概念はなくなりました。規定では49 歳まで出場できると記載されておりましたので、私は49 歳までJFKO 全日本大会に挑戦するという目標を持っています。大会前だからモチベーションを上げて短期集中するという稽古の取り組み方ではなく、私は道場生とともに1 日1 日を大切に今の自分を超えることができればと考えています」
―― あらためて今大会に向けての決意をお願いします。
「今大会も挑戦できることに感謝し、現在の力を試します。信念を貫き、一戦一戦全力を尽くします」