渡辺和志「ここで優勝してWFKO世界大会でも優勝必ず実現させます」

自らの手で世代交代をはたせず、悔しさだけが残った前回大会。昨年のファイナリストが不在と混戦模様の軽重量級戦線において、これまでの最高成績だった準優勝の壁を破り、一気に突き抜ける覚悟だ。そしてその先には、世界の舞台を見据えている。
―― 今大会は、例年と同じく軽重量級にエントリーしました。
「前回大会の決勝に進出した加藤大喜先輩が引退されて、多田成慶選手と江口雄智選手は重量級に転向したので、本当に自分が優勝しなければいけないですし、誰にも譲れないという気持ちがあります。中でも髙橋佑汰選手や鳥原隆司選手や湯川智仁選手などは結果を残している選手なので、とくに気になりますね」
―― 反対のシードにいる髙橋選手には、2年前の第7 回大会で勝利を収めています。
「あの時は自分が勝ちましたけど、同じことを繰り返す選手ではないので、もし今回当たっても初対決のつもりで臨みます。一切気は抜けません」
―― 昨年10 月には新極真会の最高峰である無差別級の第13回世界大会に初出場し、ベスト16への進出をはたしました。
「結果は出せなかったんですけど、ひとつの自信にはなりました。今後につながるいい経験になったと思います」
―― とくにどんな点が自信になりましたか。
「優勝した入来建武先輩と対戦して世界チャンピオンの強さを体感できたことで、今の自分の実力やこれから目指す場所がわかりました。ですが、悔しい気持ちが一番大きいです」
―― 入来選手の印象はいかがでしたか。
「やっぱり下段が強くて、圧力もありました。下段で攻めてくるイメージはあったので、いろいろな対策を考えていたんですけど、いざ闘ってみると下段だけではない崩しなどの技術も想像以上で、うまく対応しきれませんでした。世界大会後は相手の崩し方だったり、強い攻撃につなげるための技術を重点的に稽古して、だいぶ固まってきたと思います」
―― 世界大会後は入来選手や加藤選手などの主力が引退を表明し、過渡期を迎えています。
「去年のJFKO全日本の準々決勝で大喜先輩に負けて、直接的な世代交代ができなかったことには悔しい気持ちが残っています。これまで支えてこられた先輩方が抜けたので、強い危機感を持ってやらないといけないですね。今は誰が一番になってもおかしくない状況だと思うので、今年が大事になってくると思います」
―― その一方で、10代の新世代の台頭も見られますね。
「遠田竜司選手を筆頭として、新世代が各地の大会で結果を残すのも見ていますし、(塚本)慶次郎と稽古をしていても力がついてきているなと実感しています。自分もあのくらいの年齢の時は、上の世代の選手を食ってやるという気持ちでやっていました。下の世代が活躍しているのはいい刺激になりますし、絶対に負けてはいけないなという気持ちもあります」
―― 渡辺選手自身、一昨年のJFKO全日本は準優勝と、ビッグタイトル獲得まであと一歩に迫っています。
「去年は兄(優作)がその壁を破ったので、今年は自分がという気持ちです。4年後の世界大会まで誰にも負けないくらいの気持ちでやっているので、そういう意味では上位3枠に入ってWFKO世界大会につなげるというよりは、ここで優勝してWFKOでも優勝するという強い意志を持っています。気持ちも充実していて強い意志もあるので、必ず実現させます」