渡辺優作「どんな相手が来ようとも 絶対に勝てる準備を すれば問題ない」

昨年の上位進出者の多くがエントリーしたことに加え、軽重量級から転向し た強豪の姿も見られるなど、大激戦区となった男子重量級。それでも、前 回大会王者は自信をみなぎらせる。根幹にあるのは、新極真会の世界大会 を経て行きついたシンプルな答えだった。

―― 昨年10月の新極真会第13回世界大会では8位入賞と、12 回大会よりも順位を上げましたが、悔しさのほうが大きいですか。
「大きいというより、悔しさしかないです ね。稽古はしていたので調子はよかったん ですけど、あれ? ちょっと違うな、みたいな感覚があって、内心焦っている自分もいました。絶対的自信が自分にないことがわかってしまったというか……」

―― 前回大会の経験があり、一日3回の稽古を取り入れ、毎週新極真会の関東の精鋭と合同稽古も行ない、昨年はJFKO全日本というビッグタイトルも獲りました。それでもまだ足りないものですか。
「ビッグタイトルを獲って、一種の自己満足に入っていたのかもしれません。自信がついたと思っていたんですけど、世界大会はレベル的に最高峰なので、今のままでは 足りないと気づかされたのかなと」

―― 今年3月には新極真会のU-22強化合宿に、オーバーエイジ枠で参加しました。
「いろいろな組手スタイルの若手と稽古できたことで自分の空手スキルが高くなったと思うので、ありがたいなと思っています。関東合同稽古でも今回の合宿でも、下の世代がどんどん強くなっている実感があるので、絶対に負けられないと思っています」

―― 合宿にはどんなテーマで臨みましたか。
「関東合同稽古でもテーマにしている距離 の取り方や足の使い方などを意識して、基 本に戻ってやりました。去年の世界大会が 終わってから、自分の組手に取り入れてい こうと思った細かい足の使い方なんですけ ど、それが通用することを確認できたとい う点においても、今回の合宿はすごくよか ったなと思っています」

―― その他に、世界大会を経て変わったこ となどはありますか。
「入来建武先輩が引退されたことによって、 次の日本のエースの座に就くのは自分だと 勝手ながら思っています。そう思うことで モチベーションも高くなっていますし、そ れしかないと自分でも信じているので」

―― 渡辺選手の中にあるエース像とはどの ようなものですか。
「たとえば、世界大会のベスト 8 に日本 人がひとりだけというような絶体絶命の状 況になった時に、その人にエースの格がな かったら『大丈夫かな』と会場全体が不安 になってしまうと思うんです。でも、たとえそういう状況でも『この人なら絶対大丈 夫だから応援しよう』と確信を持ってもら えるような存在。見ている人のモチベーシ ョンを高めるような信頼があること。それ こそがエースだと思っています。そのため にも、渡辺優作に任せれば何とかなるだろ うと思ってもらえるような結果や内容を積 み重ねていこうと思います」

―― 今大会はディフェンディング王者として臨みますが、心境の違いはありますか。
「しっかり稽古をして臨むだけなので、やるべきことは変わりません。世界大会は今までにないくらいのプレッシャーを感じたんですけど、それをぬぐうためにはやっぱり稽古するしかないと思ったので」

―― 男子重量級は、とくに強力なメンバー が揃った印象です。
「どんな相手が来ようとも、絶対に勝てる 準備をすれば問題ないと思っています。見 ている人たちに、渡辺優作なら日本のエースの座に就いてもいいと思わせられるよう な試合をして、必ず自分が優勝します」

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