𠮷澤穂高「勝ちを目指すプラス 試合を楽しむことがテーマです」


一昨年、昨年と2年連続で準優勝をはたし、男子中量級のトップの一角として完全に定着した。三度目の正直はなるのかに注目が集まるが、今大会の優勝は通過点に過ぎないという。新極真会の体重別世界王者として、もうひとつの世界タイトル獲得を狙っている

―― 前回大会の決勝戦で闘った前田勝汰選手は不在ですが、男子中量級メンバーの印象はいかがでしょうか。
「中量級はずば抜けて強い選手がいないと思うので、とくにこの選手というのはないですね。どちらかと言うと若手が気になります。自分ももう25歳で追われる立場になりますし、入来建武先輩が現役を退かれて城南支部では現役最年長になるので。同じ道場の北嶋治将とか後藤光乃介とか山木隼斗とか、前まではうまくいなせていたんですけど、最近は本気で打ち合わないとこっちがやられてしまうという感じなので、刺激があります。去年のJFKO全日本では高校生だった塚本慶次郎選手と三回戦で闘って、相手の反則もあって自分が勝ちましたけど、内容的には明らかに自分が勝ったというものではなかったので。後輩に負けたくないという気持ちは大きいです」

―― 2年前に敗れている後迫龍輝選手はいかがですか。
「直接負けているので、今回当たったら絶対に勝ちたいです。自分は新極真会の体重別の世界チャンピオンではあるものの、後迫選手に負けていますし福地勇人選手とも2勝2敗ですし。まだまだ勝たなければいけない選手がいますからね」

―― 初出場だった新極真会第13回世界大会のお話も聞かせてください。
「世界大会だからという特別な意識はなく、いつもと変わらない心境で臨めました。もちろん勝ちを目指すのは大前提なんですけど、それプラス試合を楽しむことが最近のテーマです。緊張すると動きも落ちてしまいますし、それを抑えるためにあえて楽しむというマインドにしています」

―― いつ頃から意識しているんですか。
「とくに意識し始めたのは、決勝で後迫選手と闘った2年前のJFKO全日本からです。試合だけではなく、普段の稽古の時から楽しもうと意識しています。稽古はきついので時には嫌だなと感じることもありますけど、そういう感情を抑え込むためにも楽しもうと思うことは大切だと思います」

―― 世界ウエイト制の中量級王者に輝いたりと、楽しむ意識を持たれてからの2年間は実際に結果がついてきていますね。世界大会は、四回戦でエドガー・セシンスキー選手に延長0-3で惜敗しました。
「結果的に3位に入ったセシンスキー選手に僅差で負けた感覚だったので、とにかく悔しかったです。延長まで闘て、あともう少しだったと思うので」

―― 直系の先輩である入来選手が頂点に立ちましたが、どんなことを感じましたか。
「率直にすごくうれしかったです。ただ、大会が終わって少し経ってから振り返った時に、それだけではダメだなと反省しました。稽古している時から、これは絶対に建武先輩が優勝するなと同じ出場選手なのに感じてしまったので、その時点で負けていたんだなと。『建武先輩は強いけど、それでも俺が勝つ』という意識を持たなければいけなかったなと思います」

―― あこがれては超えられない、ということですね。今大会は来年のWFKO世界大会の選抜戦として行なわれます。
「今大会での優勝は通過点に過ぎないと思っています。世界ウエイト制大会で優勝したからこそWFKOも獲らなければいけないですし、WFKOも獲って中量級で真の一番だと証明したいです」

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