フルコンタクト空手界の現状と2ルールのオリンピック競技について

5月16日、東京・港区のザ・プリンス パークタワー東京で、全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)の記者会見が開かれ、第2部は『フルコンタクト空手界の現状と2ルールのオリンピック競技について』がおこなわれた。
JFKO会長を務める中谷元防衛大臣は「フルコンタクト空手は国内20万人、世界2000万人の競技人口がいます。ノンコンタクトだけではなく、フルコンタクトの選手たちにも活躍の場を与えていただきたい」と主張。緑理事長は「まったく別の競技として約半世紀の歴史があるふたつの種目を、どちらか一方のルールで統括するのは現実的に不可能です。フルコンタクト空手を志す子どもたちを、現行の競技ルールに近い形態でオリンピックの舞台で活躍させてあげたい」と、あらためて2ルールでのオリンピック競技化を追求する姿勢を示した。

また渡辺副理事長がフルコンタクト空手の現状についてプレゼンをおこなった。フルコンタクト空手の競技人口の説明に始まり、国内外の現状協力関係などについて説明した。

フルコンタクト空手のオリンピックルールについては、大会審判長の小林功専務理事が頭部と手足に防具を着用する現行の少年ルールをベースに、安全で実践性を損なわないルールの研究開発が進められていることが紹介し、選手2名による実演をおこなった。今後はIOC(国際オリンピック委員会)にも、空手界の現状やJFKOの考えを伝えていく方針だ。



中谷会長と緑理事長から改めて2ルールでのオリンピック競技化について語られた。



会場には多くの報道陣が集まった。



渡辺副理事長がフルコンタクト空手の現状について解説した。



大会審判長である小林専務理事がオリンピックに向けてのルールの解説をおこなった。



防具をつけた安全ルールによる模範組手も実演した。



記者会見では会場スクリーンを使い、映像を交えて解説をおこなった。また会場入り口には103万の署名の実物も展示した。

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