初代王者の響きはいいですね。 軽中量級が一番目立ちたい―大野篤貴 ゼッケン57

――第1回大会から出場していますが、今回で国際大会を合わせて7大会目となります。ご自身の中で心境の変化などがあるようでしたら教えてください。
「最初に出場した時は、場の雰囲気にのまれてしまった感じで、地に足がついていないような状況でした。何回か大会を経験することで、少しずつ慣れていった感じです」

――回を重ねるごとに結果もついてきましたが、前回大会は初めて4位入賞しました。
「もっと上まで行きたかったですね。棄権することになって残念でした」

――準決勝は棄権ということですが、どんな状態だったのでしょうか?
「大会が行なわれた2ヵ月くらい前、12針を縫う大ケガをしたんです。当時、地面の舗装工事をする仕事をしていまして、コンクリートを切り裂くカッターがヒザの皿の横辺りをかすめてしまったんです」

――それは大事故ですね。空手の大会に出場するどころではないです。
「ケガをした直後に思ったのが、『これで試合ができなくなる』ということでした」

――縫ってから抜糸をして、機能が回復するためにはギリギリの時間ですね。
「復帰した時は、ケガをかばいながら稽古をしていました。傷もそうなんですが、メンタル面にも影響がありまして。その時は、無限勇進会に所属をさせていただいていましたので、大場貴史先生にかけていただいた言葉で乗り越えられました」

――どんな言葉だったんですか?
「『他の競技でも、偉業を達成するアスリートは、必ず事故や障害を乗り越えている。お前も、がんばれ!』と言ってくださったんです」

――最近だと、白血病を乗り越えた競泳の池江璃花子選手もそうですね。
「自分は、そこまでの危機的な状態ではなかったんですが、先生の言葉を聞いてモチベーションが上がりました」

――それで出場したと。
「ええ。何とか勝ち上がることができて、岡﨑陽孝選手との試合まで辿り着いたのですが、下段を蹴られて傷口が開いたのがわかりました。ここで勝っても次はないなとわかっていたので、どうせならばすべて出し切ろうと切り替えて、突きを連打して勝つことができました」

――岡﨑選手は第2回大会、第1回国際大会のチャンピオンですから、大金星ですね。
「次の準決勝も闘いたかったですが、4位に入賞して自信になったのは間違いないです。次は、もっと上に行こうと思いました」

――そして、その時がやってきました。今回は新設の階級となります。
「通常体重が68kgくらいあるので、この階級がベストです。対抗には河瀬惇志選手がいますが、自分が優勝します」

――自信満々ですね。
「昔はネガティブな面もあったんですが、大場先生の言葉をキッカケに変わっていきました。もちろん現在所属している武奨館の吉村裕館長に技術やメンタル面のご指導をいただいていますので、日々、勉強と成長をさせていただいております」

――優勝すれば、軽中量級の初代王者となります。
「初代王者の響きはいいですね。できれば、軽中量級が階級の中で一番目立ちたいです。今大会は、男子重量級に王者が集まってきていますし、男子中量級は大混戦になっていますよね。自分が見てもどうなるのか楽しみな階級が多い印象ですが、だからこそ、自分たちの階級を盛り上げたいですね」

――試合を盛り上げつつ優勝を目指すと。
「簡単なことではないかもしれませんが、だからこそ挑戦したいですね。自分は相手によって組手を変えることはしないので、すべて本戦で勝負が決まるように積極的に前へ出て攻撃を組み立てます」

――突きの大野というイメージがあります。
「蹴りも稽古してきたので、試合を楽しみにしていてください!」

ライブ配信チケット情報

今大会はTIGETとLINEライブビューイングでライブ配信を行います。

TIGET
初日チケット
決勝日チケット
TIGETは両日配信です。初のマルチアングルビューを導入し、初日は4試合場を選択して視聴できます。二日目はマルチアングルで従来のアングルに加えて見たい選手を選んで視聴できます。
視聴料
各5,599円(チケット5,500円+システム手数料99円)

LINEライブビューイング
LINEライブビューイングは決勝日のみの配信です。(こちらはマルチアングルではありません)
視聴料
4,620円(チケット4,400円+システム手数料220円)

大会情報ページはこちらから↓↓



第6回全日本フルコンタクト空手道選手権大会はスポーツ振興基金助成事業です。



第6回全日本フルコンタクト空手道選手権大会ドーピング検査はスポーツ振興くじ助成事業です。

Follow me!