上段へ攻撃を集めておいて、 下段で倒す組手を目指します―田中裕也 ゼッケン118

――田中選手は第4回大会からの出場ですが、どういう思いで第1回大会から見ていたのでしょうか?
「自分もいつか出てみたいなとは思っていましたが、まだ自信がありませんでした。あと仕事の関係で時間がつくれなかったことも、背景にありました」

――どんな仕事をしているのですか?
「消防士です。交代制で夜勤もありますので調整が難しいことと、大会に合わせて休みを取ることは簡単ではありません」

――それでは、状況が変わってきたと?
「仕事は変わりませんが、結果が出るようになってから、少しずつですが理解していただけるようにはなってきています。大会に合わせての休暇申請は、以前よりも出しやすくなりました」

――大会の翌日は、ダメージがあって仕事が大変なのでは?
「そこは気合いで乗り越えています」

――当初は自信がなくて出場を戸惑っていたようですが、何か自信がつく契機があったのでしょうか?
「やはり、山田哲也先生が3位に入賞されたことが大きかったです。もしかしたら、自分も結果を出せるのではないかと思うようになりました」

――とても慎重な性格なんですね。
「普段は、あまり細かいことは考えていない性格なんですけど、空手は別ですね。空手は、思い通りに行かないことが多いので、とくに慎重になります。他の選手よりも空手歴が短いこともありますね」

――そうなんですか?
「中学の頃は佐藤塾で空手を習っていたんですけど、高校・大学と本格的に野球をやっていました。でも、大学3年の冬に野球をあきらめて、何もやらないのも嫌だなと思い、空手を再開したんです。本格的に始めたのは、大学生からなんです」

――後藤優太選手と境遇が似ていますね。
「そうなんです。たまに稽古を一緒にやらせてもらうことがありまして、とても刺激をもらっています。自分は、対戦相手のことをよく分析して対策を立てるタイプなんですけど、『相手に合わせている時点で負けていますよ』と言われたことがあります。たしかに、その通りなんです。相手に合わせるのではなく、いかに自分のペースをつくれるかが勝負ですから、マイナスに考えていたことに気づかされました」

――合わせ過ぎると良さが消えるということですね。田中選手は、カウンターの名手です。経験が少ないと話していましたが、試合慣れしているように見えます。福地勇人選手のような組手のうまさを感じます。
「マネをしようとしていたこともありましたが、そう簡単にできることではありません。自分のスタイルに落とし込むには限界がありますので、そこはあきらめました。ただ福地選手は、下段に攻撃を集めておいて上段で倒す組手を得意としています。自分は逆に上段へ攻撃を集めておいて、下段で倒す組手を目指します」

――試合前に、種明かしをしてしまってもいいのですか?
「べつに構いません。むしろ、意識してもらえたら攻撃が入りやすくなりますので」

――前回大会では、決勝で後迫龍輝選手と対戦しました。どんな印象がありますか。
「すごく積極的に前へ出てきて、胸への突きを連打してくるイメージがありました。もしも決勝で再戦することになれば、胸への突きで崩されないようにしたいですね。あとは手数もあるので、そこも負けないように気をつけます」

――決勝まで行くには、福地勇人選手と準決勝で対戦する可能性もありますね。
「今までの自分ならば気後れする部分もあったかもしれませんが、前回、決勝まで行けたことは大きな自信になっています。中量級は参加人数が多く、最激戦区だと思っていますので、あまり先を見ないで一つずつ確実に勝ち上がっていきます」

ライブ配信チケット情報

今大会はTIGETとLINEライブビューイングでライブ配信を行います。

TIGET
初日チケット
決勝日チケット
TIGETは両日配信です。初のマルチアングルビューを導入し、初日は4試合場を選択して視聴できます。二日目はマルチアングルで従来のアングルに加えて見たい選手を選んで視聴できます。
視聴料
各5,599円(チケット5,500円+システム手数料99円)

LINEライブビューイング
LINEライブビューイングは決勝日のみの配信です。(こちらはマルチアングルではありません)
視聴料
4,620円(チケット4,400円+システム手数料220円)

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第6回全日本フルコンタクト空手道選手権大会はスポーツ振興基金助成事業です。



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