大坪裕希「シードに入れていただいた以上は絶対に負けられない」

── 第7回大会は自身初入賞となる3 位でした。
「前回は新卒で入社し3年間働いた会社を退職して、新極真会福岡支部の内弟子となってから初めてのJFKO 全日本大会でした。『ここで勝たないと本当に次はない』という気持ちで臨み、なんとしてでも2日目に残ることを目標としていましたので、初日の最後に武奨館の大野篤貴選手に勝てたのは本当にうれしかったです」

── 内弟子になった経緯はどういったものだったのでしょうか。
「前回大会で入賞するまでは一度も初日を突破することができませんでした。仕事をしながら少しでも空いた時間で稽古をしていたのですが、それだけでは稽古時間が足りないと思い、内弟子として空手一本でやらせていただきたいと緑健児師範に直接お話しさせていただきました」

── そこでかけられた言葉は、どういったものだったのでしょうか。
「最終的にはシンプルに『空手をやりたいのか、やりたくないのか』と自分の心に問いかけるようなお言葉をいただきました。その言葉を受け『やっぱり空手を続けて、結果を出したい』という気持ちがあったので、内弟子として空手に専念させていただくことになりました」

── その決意を胸に稽古して、つかんだ入賞だったのですね。
「初めてJFKO に出場した時は三回戦負けで、2年目、3年目も初日の最後のあと一歩というところで負けていました。ですので2 日目に残れたのは本当にうれしかったですし、内弟子として空手に専念させていただいて、この道を選んでよかったと強く実感しています。ただ準決勝では同じ支部の前平斗真選手に負けてしまって、その時に『優勝したい』という気持ちがまだ足りなかったことを痛感しました」

── 前平選手との同門対決はいかがでしたか。
「前平選手は同じ階級の中でも身長が大きいほうなので、正直やりづらさはありました。前平選手は重量級の選手と闘っても下がらない印象だったので、そのあたりの圧力を試合中に感じました」

── 大会を通して感じた収穫、課題などはありましたか。
「収穫よりも課題のほうが多かったです。とくに前回は目の前の試合に集中しすぎて、大会全体を通してのリスク管理ができなかったように思います。今大会に向けてはダメージを残さないように受けの稽古を徹底しました。また相手の攻撃をしっかり見る意識が希薄だったので、今大会に向けてはカウンターを重点的に磨いてきました。シードに入れていただいた以上は絶対に負けられないと思いますし、油断はしていませんが初日は気持ちや体力に余裕を持って勝ち上がりたいと思います」

── マークする選手はいますか。
「準々決勝にはカウンターや間合いの取り方がうまい有銘大貴選手か、強烈な上段ヒザを持つ多田耀成選手が上がってくるのではないかと思います。決勝戦で前平選手にリベンジしたいという気持ちもありますが、個人的には準決勝で対戦する可能性が高い同じ支部の緑武士先輩との試合に強い思いがあります」

── 特別な思いがあるのでしょうか。
「週に4回は一緒に稽古させていただいているのですが、緑先輩と稽古すると少しも手を抜けないのでストイックになれるんです。先輩のおかげで今の自分があると思うくらい本当に尊敬している先輩なので、準決勝戦で対戦を実現させたいです」

── 当日の試合が楽しみになってきました。
「新極真会第13 回世界大会の出場権をつかむには、階級的にも優勝するしかないと思っています。空手に専念させていただいている福岡支部に恩返しするためにも、すべての試合をいい内容で勝ち上がり、必ず優勝したいと思います」

所属:新極真会 福岡支部
第7 回JFKO 全日本大会軽中量級3 位(2022年)
新極真会第7 回全世界ウエイト制大会軽量級3 位(2022年)
新極真会第17 回全アジア大会男子65㎏以下級優勝(2018年)

第8回全日本フルコンタクト空手道選手権大会
【開催日】5月20日(土)・21日(日)
【会場】エディオンアリーナ大阪
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