澤井天心「責任感を力に。軽量級を背負えるように結果で示します」

── 前回大会は準優勝。飛躍の1年のキッカケとなる大会でした。
「やっと結果を出すことができて、応援してくださった方に少しでも恩を返せたのはうれしく思います。ただ全日本の大会で初めて決勝戦に進出したこともあり、気持ちが高ぶってまわりが見えていない部分がありました。今年はしっかり燃えつつも冷静に闘いたいと思います」

── 優勝を目指すにあたり、どのような調整を進めてきましたか。
「自分よりも大きくリーチがあってフットワークを使う選手が多いですが、力でも倒せてスピードでも負けないというのを意識しながら調整してきました」

── そのあたりが前回大会で見えた課題でしょうか。
「フィジカルの強さで落ち着きの度合いが変わると思いました。ボディや足を効かされると焦ったり一気にまわりが見えなくなることが多かったので、攻撃だけではなくディフェンスも強化しないといけないと感じた大会でした」

── フィジカルには定評がありますが、この1年でさらに伸びた実感はありますか。
「大学でスポーツ科学を学んでいて、それを空手にも応用できることが多かったので、そこで成長できた部分があると思います」

── 大学では主にどのようなことを学ばれているのでしょうか。
「簡単に言うとトレーナーやコーチ、選手に付きそうことを学ぶ学科です。将来的にはそういった道に進みたいと思っていますし、自分自身の競技力を高めていくようなことも学んでいます」

── 昨年は新極真会の世界ウエイト制大会でも3位に入賞。飛躍の要因は大学での勉強にもあったようですね。
「大学にはさまざまな競技の選手がいて、その競技ならではの筋トレ方法、練習方法を共有できるので、その部分で今まで以上にフィジカル面の強化ができました。これまでは普通にスクワットとかウエイトでも高重量を扱うことが多くて、瞬発力を伸ばす種目が不足していたので、そのへんのアドバイスをもらったことも伸びた要因のひとつかなと思っています」

── その成果を試す場が迫ってきました。
「同じAブロックに昨年、魚本尚久真選手と対戦している新里誠光選手が入っているので意識しますし、福地将人選手のことも目に入りました。Bブロックにも前回闘って強さがわかっている紅谷凱選手が入っているので、ちゃんと警戒しつつ自分のよさを発揮したいと思います」

── 前回決勝で敗れている魚本選手と対戦するまでは負けられないという思いが強いですか。
「そこまでたどり着いて、リベンジをはたすというのが最大の目標になります。去年は上段ヒザ蹴りをもらって負けてしまったので、普段の稽古からガードが下がっているとその都度指摘してもらったりガードの意識を強化しています。魚本選手はすべてにおいてレベルが高くて、上段を当てる感覚やスピードも思い知らされました。でも相手のことだけを考えすぎると自分の組手ができず縮こまってしまうと思いますので、自分のよさを出しつつ相手のよさを消すということを今は考えています」

── 20歳を迎え意識も変わりましたか。
「これまでは入来建武先輩ら強い先輩についていけばいいという立場でしたが、今は後輩がどんどん出てきています。自分も背中で見せていかないといけないので、今回は新極真会の代表として必ず優勝したいと思います」

── あらためて意気込みをお願いします。
「さまざまな場所で『軽量級を獲れ』と声をかけていただくことが多くなりました。責任感も芽生えてきて、その責任感を足かせではなく力にできるようにしていきたいです。自分が軽量級を背負えるように結果で示したいと思います」

所属:新極真会 東京城南川崎支部
第7 回JFKO 全日本大会軽量級準優勝(2022年)
新極真会第7 回全世界ウエイト制大会軽量級3 位(2022年)

第8回全日本フルコンタクト空手道選手権大会
【開催日】5月20日(土)・21日(日)
【会場】エディオンアリーナ大阪
【マルチスクリーンライブ配信】
初日 こちらから
2日目 こちらから
【チケット購入】
チケットぴあ 
ローソンチケット 
CNプレイガイド  
イープラス 
楽天チケット 
【大会ページ】こちらから

Follow me!