野邑心菜「 自分が絶対に優勝するという執念が必要だと思います 」

── JFKO全日本大会にもつながる話ですので、まずは新極真会第54回全日本大会のお話を少しお聞かせください。
「昨年10 月の新極真会世界ウエイト制大会の直後にケガや交通事故などがあって、全日本大会は1 ヵ月くらいで仕上げなければならないという状況でした。ですので正直、不安な気持ちもありました」

── どのような事故だったのですか。
「自転車に乗っていて車に衝突されたんですが、幸い骨折とかもなく大事には至りませんでした。しっかり課題を持って1 ヵ月間みっちり稽古を積むことができたので、今振り返ると逆に集中できてよかったのかもしれません」

── 久保田千尋選手との準決勝戦は再延長戦でも決着がつかず、体重判定で惜しくも涙を飲む結果となりました。
「久保田選手とは何度も対戦していて、過去は圧倒されると言うか自分のいいところを何も出せないことが多かったです。でも今回は、これまで対戦してきた中で一番爪痕を残すことができたと思います」

── 実際、3本には届かなかったとはいえ、本戦から再延長までいずれも野邑選手側に旗が挙がっていました。
「だからこそ悔しかったです。試合前から久保田選手と対戦するということはわかっていましたし、世界ウエイト制大会も最終延長2 -3で敗れてしまいました。あと一歩のところで旗が挙がらないというのが自分の弱みだと思うので、JFKO 全日本大会に臨むにあたってそこに向き合って一日一日を大事に過ごしてきました」

── JFKOに関しても国際大会で3位、全日本大会も2 大会連続で準優勝と、ここでもあと一歩のところで壁に跳ね返されてしまっています。
「ここで優勝することができなければ今年10 月の新極真会世界大会でも優勝できないと思うので、圧倒的な強さで優勝して世界大会の切符を獲るというのが最大の目標となります」

── 今回は連覇中の渡辺小春選手が不在だけに、なおさら負けられないという思いが強いと思います。
「女子はとくに他流派に押されているところがありますので、申し訳ないという気持ちも強いです。渡辺選手に限らず若い選手が目立っている中で、世界大会に出場したいと強く思っている選手もたくさんいると思うので今回は気持ちの面でも負けないようにしたいです」

── 若い選手という言葉が出ましたが、全日本大会は鈴木未紘選手が優勝をはたしました。
「久保田選手を止めてくれたとはいえ、先を越された悔しさもありました。その意味でもJFKO で必ず世界大会の切符をつかんで、世界大会の決勝戦で未紘選手と闘いたいと思っています」

── では今大会を勝ち抜く上で、マークすべき選手を挙げるとすれば誰になるでしょうか。
「逆ブロックには藤原桃萌選手もいますが、今回は相手というよりも自分が絶対に優勝するという執念が必要だと思っています。新極真会が王座を獲れるように、しっかり集中して大会に臨みたいと思います」

── 周囲からのアドバイスで何か印象に残っている言葉はありますか。
「今大会に限ったことではないですが、塚本徳臣師範からは『一日一日を大切に。毎回反省をして、また稽古を繰り返すことが優勝への道になる』ということを教えられています。この言葉を思い出しながら、ダメだったところをちゃんと反省して次の稽古に活かすようにしています」

── では最後にあらためてJFKO 全日本大会に向けての決意をお願いします。
「あと一歩のところで優勝を逃し続けてきていますので、自分の持てる力を発揮して応援してくださる方々に優勝という形で恩返しできるようにがんばります」

所属:新極真会 世田谷・杉並支部
第1 回JFKO 国際大会重量級3 位(2018年)
第6・7回JFKO全日本大会重量級準優勝(2021~2022年)
新極真会第54 回全日本大会4 位(2022年)

第8回全日本フルコンタクト空手道選手権大会
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