児玉亜瑞「苦しい時間が続きましたが、笑顔で終えられるように」

── 前回大会の女子中量級では、自身初となる3位入賞を飾りました。
「それまで、JFKO は2大会連続でベスト8止まりだったので、どんな形でも最終日に残ろうと、気持ちを強く持って大会に臨みました。結果的に初めて表彰台に上がることができたのですが、試合内容にはまったく納得がいっていないです。もっと突き詰めれば優勝できたのかもしれないという悔しさもありました」

── 具体的に納得がいかなかった部分とはどのようなものでしょうか。
「いつもは突きをメインに組み立てる戦術なのですが、前回大会の前はバリエーションを増やすために蹴りを稽古していました。ただ、いざ試合を迎えてみると相手に合わせてばかりでうまく対応できなかった上に、自分が想像していた戦術通りに試合を進められませんでした。距離感も合わなくて、すべてが稽古通りにいかなかったことが大きな反省点です」

── それでも3 位入賞という結果を手にできた要因は何だと思いますか。
「大学も授業が多くある時期で忙しかったのですが、空き時間が見つかればつねにトレーニングをしていました。そして何より、私が所属している大阪神戸湾岸支部の皆さんのサポートがなければ結果を残すことはできなかったと思います」

── 昨年9月にポーランドで行なわれた新極真会第7 回世界ウエイト制大会では、軽重量級でベスト8 まで進みました。
「じつは帰国後の検査で左手中指の靭帯を切ってしまったことがわかり、手術しました。JFKO 全日本大会に間に合うようにリハビリをしてきた感じですね」

── ケガをしている中でも取り組んできたことはありますか。
「同じ階級に出場する選手の映像を見て研究したり、稽古ではシャドーやライトスパーを中心に行なってきました。ケガをしたとしても、歩みを止めるわけにはいかないですからね」

── そんな中、3月には日本代表候補選手として、新極真会の強化合宿にも参加しました。
「できる範囲で稽古をさせていただきました。コーチの方々のセミナーでは、自分では気づけなかったことや、試合に活かせそうな発見がたくさんありました。稽古が終わった後も直接質問をさせていただき、アドバイスをいただきました。自分は突きと下段蹴りがメインなんですけど、女子の試合に多い接近戦でより優位に闘えるように、ヒザ蹴りや前蹴りなどタテの攻撃を多く使えるようになりたいなと思いました。体の使い方も教えていただいて、すごくためになりました」

── 女子中量級トーナメントの印象はいかがですか。
「一番印象的なのは、加藤小也香選手と浅古麗美選手ですね。合宿で組手をさせていただいた村林千紘選手とは準々決勝で対戦する可能性があるので、気になりますね」

── 加藤選手と浅古選手の印象を教えてください。
「加藤選手はとにかくタテの攻撃が上手なので、もし対戦することになればそこに対応しつつ自分の組手をしたいと思います。稽古では数回組手をさせていただきましたが、試合では一度もありません。強いという印象しかないですね。浅古選手はひとつ上の階級だったこともあり、攻撃の威力が強いと思います。でも、自分も技の威力をアップさせる稽古をしてきたので、もし対戦して打ち合いになったら負けないようにしたいと思います」

── 今大会への意気込みをお願いします。
「復帰戦になるので、まずは心の奥底にあるケガへの恐怖心に負けないように挑みたいです。ケガをしてから苦しい時間が続いたんですけど、今大会は新極真会の世界大会の代表権もかかっているので、優勝して笑顔で終えられるようにがんばります」

所属:新極真会 大阪神戸湾岸支部
第7 回JFKO 全日本大会中量級3 位(2022年)

第8回全日本フルコンタクト空手道選手権大会
【開催日】5月20日(土)・21日(日)
【会場】エディオンアリーナ大阪
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