第3回全日本青少年フルコンタクト空手道選手権大会

3月10日、国立代々木競技場第一体育館で第3回全日本青少年フルコンタクト空手道選手権大会(JFKO青少年大会)が開催された。青少年大会は364団体(2024年2月末現在)が加盟する全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)が主催する大会で、今大会には幼年から高校生までの選ばれし1,246名の強豪選手が集結。
大会連覇を達成した選手を中心に、流派・団体の垣根を越えた年代別日本一決定戦の模様をお届けする。

開会式での選手宣誓は、第1回大会、第2回大会で連覇を達成し、今大会は高校生男子重量級にエントリーした桜塾の藤田琥也が務めた。その後、幼年から小学3年生までの1Gがスタート。

小学1年生男子軽量級決勝戦は玉浦海輝(新極真会 福岡支部)と庄籠大空(圏慧會)の顔合わせとなり、本戦は0-0。延長では玉浦が上段前蹴りで技有りを奪い、判定5-0で大会連覇を達成した。

小学1年生女子重量級は、池田千萌(JKJO中国地区)と小原みつき(新極真会 厚木・赤羽支部)によるトップシード同士の決勝戦となった。小原が上段横蹴りで技有りを奪い、本戦5-0で大会連覇をはたした。

小学2年生女子重量級は、第1回、第2回大会で無傷の2連覇を達成している奥村亜瑠真(極真会館中崎道場)と森本千愛(新極真会 福岡支部)が決勝で激突。奥村亜瑠真が上段横蹴り2回で合わせ一本勝ちを収め、見事に3連覇を成し遂げた。

52名がエントリーした小学3年生男子軽量級は、前回大会チャンピオンの山本楓真(新極真会 福岡支部)と田中偉知斗(新極真会 福岡支部)の同門決勝戦となった。山本が田中を本戦5-0で下し、大会連覇を達成した。

小学3年生男子重量級は、前回大会チャンピオンの滝本恵介(極真拳武會さいたま浦和支部)が決勝戦で長野邦虎(新極真会 福岡支部)を撃破し、大会連覇をはたした。

小学3年生女子軽量級は、昨年まで大会連覇を達成している桑野寧(修慧会)が順当に勝ち上がり、決勝戦では松本怜來を本戦5-0で破って3連覇を飾った。

小学4年生から6年生までの2Gは、連覇がかかっていた12名のうち、9名が敗れる波乱が多い結果となった。その中でも連覇を達成したのは、小学5年生男子中量級に出場した長谷川陽祐(極真拳武會さいたま浦和支部)。決勝戦では山口大琥(新極真会 東京江戸川支部)を本戦5-0で退け、2回大会に続いて連覇を達成した。

小学6年生男子中量級では第1回、第2回大会ともに優勝を飾っている岡本東真(極真拳武會さいたま浦和支部)が順当に勝ち上がった。決勝戦では米田壮志(新極真会 佐賀筑後支部)を本戦5-0で下し、3連覇を成し遂げた。

小学6年生男子重量級は、前回大会チャンピオンの可知来生(四葉会)と宮﨑絆守(新極真会 福岡支部)による決勝戦となり、可知が本戦4-0で勝利を収めて連覇を達成した。

中学1年生女子重量級は、前回大会覇者の鈴木成実(新極真会 厚木・赤羽支部)が緑絢音(新極真会 福岡支部)との神経戦を制し、本戦5-0で勝利。見事に連覇を成し遂げた。


中学2年生男子軽重量級は、大会連覇中の祖父江海斗(清凛館)が安定した組手で冨田空琉(新極真会 愛媛支部)を本戦5-0で下し3連覇を達成した。

中学2年生男子重量級の決勝戦は、村田哲成(新極真会 福岡支部)と内田全祇(久保田道場)の顔合わせに。重厚感のある攻防を制した村田が、見事に大会3連覇の偉業を成し遂げた。


中学3年生男子軽量級は、正木翔夢(七州会)が桐原歩夢(世界闘英館)を振り切り本戦5-0で勝利。中学生の3年間を、大会3連覇という素晴らしい成績で駆け抜けた。

中学3年生男子重量級は、丸茂雄太(七州会)が小森隼人(新極真会 東京江戸川支部)を本戦5-0で下し勝利。同門の正木と同様に、大会3連覇を達成した。

中学3年生女子軽量級は、酒井希羽(七州会)と福島千代(極真拳武會 さいたま浦和支部)の決勝戦に。本戦0-0の好勝負となったが、延長戦でギアを挙げた酒井が延長5-0で勝利し、大会3連覇の偉業を成し遂げた。

高校生男子軽量級は、前回大会男子軽量級準優勝の土岐剛(新極真会 愛知中央支部)を破り決勝戦に進出した冨山未来斗(極真拳武會 川崎元住吉支部)が、前回大会中量級王者の今総一郎(丈夫塾)から胴廻し回転蹴りで技有りを奪い本戦5-0で勝利。キレのある組手で初優勝を飾った。

高校生男子軽中量級は、田淵海(七州会)が巧みなヒザ蹴りで山川慧大(真誠塾)を翻ろう。本戦5-0で勝利し、前回大会(準優勝)のリベンジを達成した。

高校生男子中量級は、岡田凌平(桜塾)が桑野魁(修慧会)とのノンストップの打ち合いを制し、本戦3-0での逃げ切りに成功。粘りの組手で大会3連覇を達成した。


高校生男子軽重量級は、北嶋治将(新極真会 東京城南川崎支部)と山中一成(一般社団法人 極真会館 東京都佐藤道場)が決勝戦で激突。甲乙つけがたい内容となったが、北嶋が本戦1-0、延長3-2で山中を振り切り青少年大会初優勝を成し遂げた。

高校生男子重量級は、髙橋耕介(新極真会 群馬支部)が選手宣誓を務めた藤田琥也ら強豪ひしめくブロックを勝ち上がり決勝戦に進出。突きの合間にヒザ蹴りを織り交ぜる組手で浅野慶太郎(無限勇進会)を本戦4-0で下し、第1回大会3位からのジャンプアップに成功した。

高校生女子軽量級は、岩口紗藍(清凛館)が澤井ナノ(新極真会 東京城南川崎支部)との技術戦を制し、本戦5-0で勝利。大会連覇を成し遂げた。


高校生女子中量級は、突きと左右の下段廻し蹴りでペースを握った細谷誉(新極真会 埼玉大宮西支部)が、三ヶ島小夏(無限勇進会)を振り切り本戦4-0で勝利。前回大会に続いて中量級の頂点に立った。

高校生女子重量級は、戸川夕渚(淑徳巣鴨空手道部)が本戦5-0で成田薫実(七州会)を下し、見事に重量級の女王に輝いた。

今大会のカラテトレジャーズ(中学生以下の入賞者)は体重別最高峰の舞台である第9回全日本大会の決勝日(5月26日)を招待される。
トップ選手の熱戦を間近で観戦することにより、フルコンタクト空手界の発展につながっていくだろう。2024年のカラテトレジャーズの成長と活躍が楽しみだ。

第3回全日本青少年大会はスポーツ振興くじ助成を受けて行われています。

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