鈴木未紘「もう一回、世界大会の権利を獲りにいくという気持ちです」

── 10月の新極真会第13回世界大会の代表権はすでに保持していますが、あえて今大会に出場した理由を聞かせてください。
「世界大会で最高の状態に持っていくためです。出ない選択肢は頭になかったですね」

── 鈴木選手の場合、実戦経験を積んだほうが調子が上向いていくということですね。
「そうですね。フルコン歴もまだ3年目で、まわりの選手と比べて経験値も少ないので、出ようと思いました。まだまだ伸びしろはたくさんあると思っています。とにかく強くなりたいという気持ちしかないですね」

── 3月には埼玉県大会に出場しました。現・全日本チャンピオンが県大会に出場するのは、過去にあまり例がありません。
「JFKO の前にひとつ挟んだほうが、わかることも多いと思ったので。実際、緊張ですごく動きが硬かったです」

── 心のどこかに、全日本チャンピオンとして負けられないという意識があった?
「そうですね。そこが一番の理由だったと思います。埼玉県大会を経験できたことは大きいですね。もしもいきなりJFKO だったら、去年のようなよくない結果(3位)になってもおかしくないと思います」

── 今大会のテーマは何ですか。
「去年、軽重量級は久保田千尋選手に獲られて一昨年は浅古麗美選手が優勝しました。女子軽重量級はずっと他流派に王座を獲られているので、王座奪取です」

── 無差別の全日本大会では4 年ぶりに新極真会へ王座奪還をはたしましたが、今大会は初めて新極真会に女子軽重量級王座をもたらすことがテーマだと。
「それに、もう一回世界大会の権利を獲りにいくという気持ちでいます。代表権は持っていますけど、ここで負けたら世界大会はないという気持ちでやっています。何が何でも世界大会の切符を獲りにいくんだと思い続けた全日本と同じ気持ちで、自分の組手を最後までやり切りたいと思います」

── そこまで自分自身を追い込んでいるんですね。今大会は久保田選手が不在です。
「できれば久保田選手と闘いたかったという気持ちはあるんですけど、木村敬代選手もいますからね。私が小学生の頃から活躍されている選手なので、闘ったらどうなるんだろうという楽しみがあります」

── 対戦があるとすれば準決勝になります。
「木村選手は突きと下段がうまい印象があります。闘った時を想定して、対策は練ってきました」

── その他に気になる選手はいますか。
「目代結菜選手ですね。全日本大会やJFKO 大会で何度も入賞している強い選手ですし、まだ一回も闘ったことがないので。突きのテンポが速いイメージがあります」

── 前回大会中量級チャンピオンの吉田優輝選手は、階級を上げて軽重量級戦線に乗り込んできました。
「吉田選手とは毎週のように関東強化稽古で組手をしていたんですけど、吉田選手は受験があったので最近はあまりできていませんでした。もともと突きの回転力が速い選手でパワーもついてきていると思うので、もし当たることになればうまく自分のペースに持っていけるようにと考えています」

── 現在は週に1 回、島本雄二世界チャンピオンの練馬支部へも出稽古に通われていますが、どんな学びがありますか。
「技術面もあるんですけど、心の面でも空手に対する思いを聞かせていただいて、自分ももっと真剣に日々の稽古に向き合わなければいけないなと思いました。世界大会も控えているので、一日たりともムダにはできません」

── すでにビッグタイトルを獲得している鈴木選手ですが、話を聞く限り完成形はまだ先にありそうですね。
「まだまだですね。ちょっとは近づいていると思うんですけど、まだまだ上にいけると思います。去年、一昨年とJFKO では負けているので、挑戦者として最後まで自分の組手を貫いて、必ず優勝します」

所属:新極真会 厚木・赤羽支部

第7 回JFKO 全日本大会軽重量級3 位(2022年)
新極真会第54 回全日本大会優勝(2022年)
17 歳の若さで新極真会第54回全日

第8回全日本フルコンタクト空手道選手権大会
【開催日】5月20日(土)・21日(日)
【会場】エディオンアリーナ大阪
【マルチスクリーンライブ配信】
初日 こちらから
2日目 こちらから
【チケット購入】
チケットぴあ 
ローソンチケット 
CNプレイガイド  
イープラス 
楽天チケット 
【大会ページ】こちらから

Follow me!