前回チャンピオンとして、 ふさわしい闘いをしたい―浅古麗美 ゼッケン88

――いよいよ連覇に臨むことになりました。
「何よりも楽しみですね。コロナ禍ではありますけど、それに惑わされずにできているかが試されると思います。試合がなかったり、あると言われていても突然なくなったり、いろいろとありました。今もそういう状況だと思います。でも、長い目で見ると、私の現役生活はまだまだ続くと思っているので、ここでダメでも、いつかの時のためにと思って日々、稽古に取り組んできました。今に焦点を当てすぎると、目標がなくなった時にいろいろと考えてしまうので、今より強くなるためにと考えて日々過ごしてきました」

――この1年間、どのように空手に取り組んできたのでしょうか。
「これまでは年に試合が3~4試合あったのですが、それがほぼなくなりました。そんな状況になったのは初めてのことです。昨年4月の緊急事態宣言の時は2ヵ月間、稽古ができませんでした。走ったり、自宅で少しだけミット打ちはしましたが、師範や道場生と向き合うことはできませんでした。ただ、気付いたことがありました。空手ができない状況になって、私はこんなに空手が好きだったんだと」

――情熱を燃やしてきた空手への愛にあらためて気付く。ある意味、貴重な時間だったのかもしれませんね。
「当たり前に稽古して、当たり前に試合があって、その当たり前ができなくなった。何時に稽古して……というスケジュールが、すべてなくなった時もありました。でも、『こういうこともあるか』と切り替えて考えるようにしました。これまでは緊張するのがすごく嫌で、試合が嫌になった時期もありましたけど、そんな緊張もいい意味でのプレッシャーだったんですよね。空手がしたいと強く思ったのも、新しい発見でした。振り返れば、すべてが貴重な時間だったのかもしれません」

――どのような強化プランで稽古をしてきたのでしょうか?
「普通に、相手がいる対人の稽古ができました。例年、JFKOに臨む前と同じ稽古ができたと思います。昨年は、コロナ禍で時間ができたので、空手の動画を見たりしました。その中で取り入れようと思ったことを試したりもして、パターンや引き出しを増やすことができましたね。もちろんスタイルは変わらないので、基本的にやるべきことも変わっていませんけど」

――強豪選手が揃っていますが、ライバルの目代結菜選手、神谷優良選手、木村敬代選手のそれぞれの印象を聞かせてください。
「最初に当たるとすれば、目代選手ですね。四つ角の選手の中で唯一、闘ったことがありません。目代選手は若いし、体つきもいい、延長になっても闘える体力もあると思います。私としては目代選手を上回る動きをすること、スタイルは似ていないと思うので自分の良いところを出すことがポイントだと思います。神谷選手は突きの強い選手で、最近は蹴りもある。回転力のある突きで上体が起こされて、押されないようにしなければいけません。木村選手は抜群の安定感があります。国際大会で負けていて、私も20歳代中盤になり、あのような選手になりたいと思いますし、あのような選手を越えて勝ちたいです」

――ディフェンディングチャンピオンとして迎える今大会は、強豪選手から追われる立場になりますね。
「コロナ対策を十分にして、厳しい稽古をしてきましたので連覇したいですね。JFKOには第1回から出場させていただいていて、フルコンタクト空手の選手にとっては、様々な流派が揃う夢の舞台だと思います。今までは追う立場で、今回は初めて追われる立場になるので緊張もあるかもしれませんが、やるべきことは変わりません。王者は勝ち続けないといけない。優勝しか狙ってないですね。前回チャンピオンとして、ふさわしい闘いをしたいと思います」

ライブ配信チケット情報

今大会はTIGETとLINEライブビューイングでライブ配信を行います。

TIGET
初日チケット
決勝日チケット
TIGETは両日配信です。初のマルチアングルビューを導入し、初日は4試合場を選択して視聴できます。二日目はマルチアングルで従来のアングルに加えて見たい選手を選んで視聴できます。
視聴料
各5,599円(チケット5,500円+システム手数料99円)

LINEライブビューイング
LINEライブビューイングは決勝日のみの配信です。(こちらはマルチアングルではありません)
視聴料
4,620円(チケット4,400円+システム手数料220円)

大会情報ページはこちらから↓↓



第6回全日本フルコンタクト空手道選手権大会はスポーツ振興基金助成事業です。



第6回全日本フルコンタクト空手道選手権大会ドーピング検査はスポーツ振興くじ助成事業です。

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