𠮷澤穂高「 背負っているものがあるので簡単には負けられない 」

── 昨年12月の新極真会第54 回全日本大会では、無差別級で初のベスト8入賞をはたしました。
「自分の中で手ごたえをつかめた大会でした。トーナメントを通してもそうですし、準々決勝で負けた後藤優太選手との試合は収穫が大きかったです。これまでは試合の途中で気持ちが折れて負けてしまうこともあったんですけど、あの試合は効かされても最後まであきらめずに闘い抜けたので」

── 折れずに闘い抜けた要因としては、何が大きかったのでしょうか。
「去年から課題にしてきた気持ちの部分ですかね。どうしても試合中に気持ちで負けてしまうことが多かったので。まったく折れないというより、折れてももうひとつ気持ちをつくり直すことを試合中にできるようになりました」

── 何かきっかけはあったんですか。
「去年のJFKO 全日本大会決勝の、後迫龍輝選手との試合が大きかったです。明らかに気持ちで負けたと自分の中でわかった試合だったので。そこから重点的に気持ちを意識するようにしました」

── 稽古中からということですね。
「そうですね。セット数を増やすよりも、一本一本に集中する感じです。ここで勝った、ここで負けたとつねに試合をイメージしながらですね」

── 昨年の第7回JFKO全日本大会で敗れた後迫選手とは、𠮷澤選手が優勝した第7 回世界ウエイト制での対戦は実現しませんでした。後迫選手に勝ってこそ本当のチャンピオンという気持ちですか。
「自分としてはそこが一番大きいですね。それプラス福地勇人選手もいるので、そのふたりを倒してこそ真のチャンピオンと言えるのかなと思います。福地選手は自分が高校生の時に1度勝ったんですけど、そこから2連敗中で以前から倒さなければいけない相手だと思っているので、『よし、やってやる』という感じです」

── 新極真会の体重別世界チャンピオンとして、強さを見せなければいけないですね。
「そうですね。絶対に負けられません。前回はただの挑戦者でしたから。もちろん今回も挑戦者という気持ちはありますけど、今は背負っているものがあるので簡単には負けられないですね」

── 今回は第12 回世界大会以来、3年半ぶりに前田勝汰選手がエントリーしています。
「最初に名前を見た時は驚きでした。ただ、3年半のブランクを埋めるのは簡単ではないと思います。ずっと舞台で闘ってきた自分のほうが上だと示したいですね」

── 今大会まで、どんなテーマで稽古をしてきましたか。
「一番は積極性の部分ですね。トーナメントなので、消極的になって延長延長となるとどうしても勝ち上がるにつれて不利になってしまうので、積極的に闘って全部本戦で勝って決勝までつなげたいと思います」

── 今年3月には、新極真会のトップ選手が一堂に会する合宿にも参加しました。
「合宿を通して高校生のレベルが上がっていると感じました。JFKO 青少年大会が始まったこともあって、ドリームフェスティバルでも自分が高校生の頃より他流派選手が以前よりもたくさん出てきていますよね。勝たなければいけないという気持ちがより強くなって、どんどんレベルが上がってきているのかなと思います」

── 今大会は、新極真会第13 回世界大会の最終選抜戦でもあります。
「もちろんここで優勝して、実力で代表権を獲得するという気持ちです。前回の12回大会の時も絶対に日本代表になるんだという気持ちはあったんですけど、落選してしまいました。今回は絶対に出るんだという気持ちが大きいです」

── 今大会への意気込みをお願いします。
「前回は悔しい決勝での負けだったので、必ず優勝するとともに世界大会に向けて内容にもこだわっていきたいです」

所属:新極真会 東京城南川崎支部
第7 回JFKO 全日本大会中量級準優勝(2022年)
第1 回アジアフルコンタクト大会軽重量級3 位(2019年)
新極真会第7 回全世界ウエイト制大会中量級優勝(2022年)
新極真会第54 回全日本大会7 位(2022年)

第8回全日本フルコンタクト空手道選手権大会
【開催日】5月20日(土)・21日(日)
【会場】エディオンアリーナ大阪
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