後迫龍輝「優勝することで、結果的に世界大会へつながっていく」

── 昨年12月の新極真会第54回全日本大会では、無差別級で初入賞をはたしました。
「ベスト8という壁を越えられたのはひとつホッとしていますけど、ベスト4 に入れなかったことは悔しかったです」
── とはいえ、重量級の芦髙侑平選手に勝利したことは大きかったのではないですか。
「自分としてはあまり納得のいく試合ではなかったですけど、他流派選手の進出をひとつ阻止できたことは自信になりました。でも、どうしてもまだ気持ちが出すぎて冷静に闘えていない部分があったので、そこを改善していかないといけないですね」
── 昨年9月にポーランドで開催された新極真会第7 回世界ウエイト制大会では、相手選手の顔面殴打により試合続行が不可能となり、トーナメントは棄権となりました。その時も、「冷静になれなかったことが顔面殴打をもらった原因」と話していました。
「相手の反則に関しては、自分にも原因があると思っています。自分が反則をもらっている時は、あまりいい成績を残していない気がするんですよね。自分も反則をしないしされないことが大事だと思います」
── 必勝を誓った大会で世界タイトル獲得を逃しましたが、すぐに気持ちは切り替えられたのでしょうか。
「今だから言えることですけど、全日本で結果を残せなければ空手はあきらめようかというところまで考えました。まずは僕に対する期待を取り返したい気持ちが強かったです。全日本大会の自分の対戦相手は平木楓選手、芦髙選手と強豪が揃っていたので、そこを勝てば前評判は覆せるのかなと思っていました。だからこそ、これまでの最高成績のベスト16 を突破して入賞できたことが自信になりました」
── 第7 回JFKO全日本大会の決勝戦で勝利した𠮷澤穂高選手は、第7回世界ウエイト制大会で中量級の世界チャンピオンになりました。
「『悔しい』の一言ですね。自分は2回、JFKO 全日本大会でチャンピオンになれましたけど、やっぱり世界チャンピオンは特別だと思います。今回は去年出場しなかった福地勇人選手も出場するので、そのふたりに勝ってこそだと思います。𠮷澤選手は僕に勝たないといけないと思っていると思うので、もう一度闘ってケリをつけたいですね。福地選手は第6回大会の決勝戦で敗れている相手なので、リベンジしたいです」
── さらに、第3・5 回全日本大会軽重量級チャンピオンの前田勝汰選手が3年半ぶりにエントリーし、同じ中量級に出場します。
「楽しみでしかないですね。僕は前田選手が所属している和歌山の御坊道場にも出稽古に行かせていただいていますし、その強さを一番知っていると思っているので、ぜひ闘いたいです。実績で見たら前田選手のほうが上ですけど、僕は立場的に中量級の前回チャンピオンなので、譲れないですね」
── 今回はさまざまなテーマがありますね。
「試合内容で言うと、毎年言っている圧倒的な強さはまだ見せられていないと思っています。一本や技有りを取ることがフルコンタクト空手の魅力だと思っているので、今回は一撃必殺を意識しながら勝ち上がっていきたいです」
── 今大会で優勝すれば、新極真会第13回世界大会の代表権も獲得できます。
「世界大会のことは、まだ全然考えていません。とにかくまずはJFKO で勝つこと。そこに向けて一つひとつの突き、蹴り、体の使い方などを一から見直してきました。優勝することで、結果的に世界大会へつながっていくと思います」
── これまで以上の後迫龍輝が見られることを楽しみにしています。
「2年前は達成できなかったJFKO 全日本大会の連覇が、個人としての目標です。前回大会では新極真会同士の決勝が実現できたので、次はかつて中量級のベスト4を新極真会が独占していた時代を再現することが、僕たちの役割だと思っています」
所属:新極真会 大阪神戸湾岸支部
第5・7 回JFKO 全日本大会中量級優勝(2019年、2022年)
新極真会全オーストラリア大会2017 中量級優勝(2017年)
新極真会第54 回全日本大会8 位(2022年)
第8回全日本フルコンタクト空手道選手権大会
【開催日】5月20日(土)・21日(日)
【会場】エディオンアリーナ大阪
【マルチスクリーンライブ配信】
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