清水未来「悔しくなくなった時がやめる時。今、その選択肢はありません」

── この春に大学を卒業されて新社会人になりました。
「そうですね。保健師という仕事をしています。幅広い業務内容になるんですけど、たとえば赤ちゃんが産まれたらお宅に訪問してお母さんの話を聞いたり、乳幼児健診をやったりとかです。基本的には保健センターで働いているんですけど、時々、訪問に行ったりもします」

── どんなところにやりがいを感じますか。
「いろいろな生活背景を持っている方がいらっしゃる中で、生活を支援しつつ健康を守っていくことが一番の目的なので、まだ始まったばかりなんですけど、それができた時にやりがいを感じるのかなと思います」

── 就職しても現役選手は続けようと決めていたんですか。
「そうですね。道場の先輩方が就職して現役を引退されたりする姿を見てきて、自分にもいつかそういう時がくるのかなと考えることもあったんですけど、今はやめるという選択肢はまったくありません。試合で負けて、悔しくなくなった時がやめる時なのかなと思っています」

── そういう意味では、3位に入賞した前回大会も悔しさが残ったということですね。
「はい。準決勝でずっと闘いたかった菊川結衣選手と初めて試合ができたことはうれしかったんですけど、その前の年も3位だったので、3位の壁を乗り越えられなかったことはすごく悔しかったです」

── 菊川選手との試合で見つかった収穫と課題は何ですか。
「菊川選手に対してでも、引くことなく闘えたことは自信につながりました。でも終盤に少し焦ってしまって、自分の動きをまとめきれなかった部分は課題だなと感じました。私の場合、相手のタイプによって組手を変えるというよりは、自分の組手を貫くことを意識しています」

── ベスト4の壁を越えるためには、何が必要だと思いますか。
「極力、相手の攻撃をもらわないことですね。去年11 月に出場したJKC(全日本フルコンタクト空手コミッション)のインカレ(第1回全日本学生フルコンタクト空手道選手権大会)では、普段より重い55kg未満で闘いました。相手の攻撃を受け続けると、トーナメントを勝ち上がるほど体力が奪われていく部分がどうしてもあったので、かわしながら打つことも意識して取り組んできました。それと、最後まで足腰がしっかりした状態で闘えるように、筋トレで下半身を重点的に鍛えてきました」

── 1 部女子軽量級に出場したインカレは、準優勝を飾りました。気持ちの面で普段の大会と違う点はありましたか。
「インカレという名前だけあって、桜塾ではなく大学名で出るところが一番の違いでした。私の大学は部活がないと大学名で出られなかったので、友達に協力してもらって部活をつくりました。大学の方にもたくさん応援していただいて、感謝しています」

── 今大会の女子軽量級は、33名がエントリーしました。
「自分より年下の相手が増えてきているんですけど、どんな相手でも自分の動きができた選手が毎年優勝している印象があるので、稽古してきた闘い方を出せるようにしたいなと思います」

── この大会で優勝すれば、新極真会の第13 回世界大会への道も開かれます。
「かなり意識していますし、出場したいです。無差別級という舞台で、自分よりはるかに大きい外国人選手もいる中で、体が小さくても大きな相手に勝てるんだなと、まわりの人から思ってもらえるような選手になりたいとずっと思っていました」

── そのためにも、今大会で悲願のビッグタイトル獲得といきたいところですね。
「そうですね。一昨年、去年と3位が続いていて、2日目に残って終わりではないと感じています。稽古してきたことをすべて出して、何としても優勝したいと思います」

所属:桜塾
第6・7 回JFKO 全日本大会軽量級3 位(2021 ~ 2022年)
第11・12・13・14 回JKJO 全日本大会軽量級準優勝(2019 ~ 2022年)
(一社)極真会館関西総本部第26回グランドチャンピオン決定戦軽量級準優勝(2021年)

第8回全日本フルコンタクト空手道選手権大会
【開催日】5月20日(土)・21日(日)
【会場】エディオンアリーナ大阪
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