手島海咲「あとは這い上がるだけ。初心に帰ってガムシャラに闘います」

── 第6 回大会王者として迎えた前回大会では、女子軽量級の決勝戦で菊川結衣選手に敗れ、連覇を逃しました。
「菊川選手にはそれまで一度も勝てたことがなかったので『今回こそは』という強い気持ちで挑みましたが、完敗でした」

── 昨年9月には、ポーランドで開催された新極真会第7 回世界ウエイト制大会に出場し、女子軽量級で3 位に入賞しました。
「準決勝では最終延長の苦しい場面でもう一歩力を出し切れず、宇都宮美咲選手に負けてしまいました。日本代表の女子主将を任せていただいたからには必ず優勝したいと思っていたので、とても悔しかったです」

── 年末には新極真会の第54回全日本大会にも出場しました。
「大会へ臨むにあたって、気持ちが追いついていなかった気がします。大会前は、世界ウエイト制大会の反省を踏まえて稽古をしていたんですけど、『本当にこの内容でいいのかな』と迷いが出てきて、気づいたら全日本大会を迎えていたような感覚でした。初戦の相手だった村上莉菜選手は手足のリーチが長く、突きや蹴りが伸びてくるとわかっていたのですが、対策しきれないまま負けてしまいました」

── すぐに気持ちは切り替えられましたか。
「終わってからしばらくは落ち込んでいたんですけど、同じ道場の選手と稽古をしたり道場の方々がすごく応援してくださっていることを感じていたので、もっとがんばらないといけないなと、少しずつ前を向けるようになりました。だんだん時間をかけて迷いも少なくなっていきました」

── 今年3月には、新極真会の日本代表や代表候補が集う強化合宿に参加しました。
「負けが続いている状況だったので、合宿では自分の考えにはなかったことも吸収していこうという意識で取り組みました。コーチの方々から多くのアドバイスをいただき、その場ですぐに実践することはできなかったのですが、道場に持ち帰って稽古をしていくうちに、少しずつできるようになっていきました」

── 実りのある合宿になったんですね。
「私は蹴りの威力を相手に伝えることが苦手だったんですが、将口恵美コーチからのアドバイスで少し改善できたと思います。威力の出し方だけではなく、私が得意な回り込みを活かしながら蹴る技術も教えていただきました。相手も動いている中でしっかりとらえることは難しいんですけど、道場に帰ってから、まずは止まっている人を相手に稽古して、そこから動いてもらって組手の中でも蹴れるようになりました」

── 今大会の女子軽量級は、前回大会3 位の清水未来選手や金城杏奈選手、世界ウエイト制大会で敗れた宇都宮選手など、実績のある選手が顔を揃えています。
「金城選手は他流派の大会でも結果を残していますし、前回大会で闘った時もすごく上手だなと感じました。清水選手はこれまで一度も対戦したことはないのですが、近い間合いでの突きの連打が得意だと思うので、怖い選手だと思います。宇都宮選手は世界ウエイト制大会で負けてしまっているので、リベンジしたいです」

── JFKO 全日本大会初出場となる10代の選手も多数エントリーしていますね。
「15 歳や16 歳の選手はフルコンタクトの試合を見たことがない選手もいるので、どのような動きをするのか未知なところもあります。もし対戦することになれば、気を抜かずに自分の全力を出していきたいです」

── 最後に、今大会への意気込みをお願いします。
「最近の試合では負けが続いているので、今の自分はどん底の位置にいると思っています。ただ、どん底ならあとは這い上がるだけなので、初心に帰って誰であっても気を抜かずにガムシャラに闘おうと思っています。必ず優勝を勝ち取って、新極真会の世界大会の代表権をつかめるようにがんばります」

所属:新極真会 神奈川東横浜支部
第6 回JFKO 全日本大会軽量級優勝(2021年)
第7 回全世界ウエイト制大会軽量級3 位(2022年)
全オーストラリア大会2015 軽量級優勝(2015年)

第8回全日本フルコンタクト空手道選手権大会
【開催日】5月20日(土)・21日(日)
【会場】エディオンアリーナ大阪
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