第1回全日本青少年フルコンタクト空手道選手権大会・最終日

3月12日~13日の2日間にわたり、国立代々木競技場第一体育館で第1回全日本青少年フルコンタクト空手道選手権大会(JFKO青少年大会)が開催された。フルコンタクト空手の大同団結を掲げ、352もの団体が加盟する全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)。同連盟が開催する初めてのユース・ジュニア年代大会に、幼年から高校生まで選ばれし1,277名の強豪が集った。大会最終日となった3月13日は、小学5年生~小学6年生までの3G、中学1年生~高校生までの4Gの試合が行なわれた。流派・団体の垣根を越えた年代別日本一決定戦の模様をお届けする。

万全のコロナ対策を講じる中、最終日は小学生高学年の3Gからスタートした。小学5年生男子軽量級は新極真会カラテドリームフェスティバル、JKJO全日本ジュニア大会優勝の実績を持つ村上雄哉(聖心會)が、桑野瑠(修慧会)から上段ヒザ蹴りで技有りを奪い本戦5-0で頂点に立った。

小学5年生女子重量級は新極真会ドリームフェスティバルで6連覇中の鈴木成実(新極真会厚木・赤羽支部)が、接近戦の際に二度注意を受け準決勝で敗退。鈴木を破った仁田水咲良(誠真会館)が、我那覇優羽(七州会)を延長4-1で下しビッグタイトルを獲得した。

小学6年生男子軽量級は新極真会ドリームフェスティバルで3度の優勝実績を持つ岩下尚親(新極真会江戸川道場)が、橋本頼輝(新極真会栃木支部)を圧倒。試合開始直後に上腕ヒザ蹴りで技有りを奪うと、突きの連打から鮮やかな上段前蹴りも決め、合わせ一本で優勝を決めた。

小学6年生男子重量級は、新極真会ドリームフェスティバルを4度制している村田哲成(新極真会福岡支部)が順当に決勝戦に進出。JKJO全日本ジュニアを制している吹上優天(光山会)と覇権を争い、上段前蹴りによる技有りのすえ本戦5-0で日本一の座を勝ち取った。

小学6年生女子軽量級は、中村碧葉(極真会館浜井派)が秘めた実力を開花させた。一進一退の攻防が続く中、JKJO全日本ジュニア優勝や新極真会ドリームフェスティバル3連覇の実績を持つ丸本依央奈(桜塾)から上段廻し蹴りで技有りを奪取。本戦5-0で振り切り、初のビッグタイトル獲得に成功した。

小6女子重量級の決勝戦は新極真会ドリームフェスティバル連覇中の勝谷梨生(新極真会愛知中央支部)と、JKJO全日本ジュニア連覇中の吉田利々菜(桜塾)の顔合わせに。接近戦の間隙を縫って上段ヒザ蹴りを突き刺した勝谷が、合わせ一本で優勝を決めた。

第4グループ、中学3年生男子中量級では新極真会ドリームフェスティバルを5度、グランドチャンピオンシップ、JKJO全日本ジュニアなどを制している和田凛太郎(極真拳武會さいたま浦和支部)が順当にファイナルに進出。決勝戦でも田口心道(世界闘英館空手道)を寄せ付けず、本戦5-0で中学1年生男子中量級を制した。

中学3年生男子軽重量級は武神カラテジャパンカップ、そして新極真会ドリームフェスティバルを4度制している岡田凌平(桜塾)が、村上四季(新極真会東京ベイ港支部)を振り切り本戦5-0で優勝を決めた。

中学2・3年生女子軽量級は新極真会ドリームフェスティバルを5度、JKJO全日本ジュニアのタイトルも持つ岩永唯伽(桜塾)が危なげなく決勝戦に進出。新極真会ドリームフェスティバルを2度制している長谷川桃子(極真拳武會さいたま浦和支部)との一戦は僅差の内容となったが、延長でリードを奪い5-0のフルマークで日本一に輝いた。

中学2・3年生女子重量級は、新極真会ドリームフェスティバルを3度、JKJO全日本ジュニア、白蓮会館全日本ジュニアを制している成田薫実(七州会)と、新極真会ドリームフェスティバル、JKJO全日本ジュニアのタイトルを持つ竹永美渚(桜塾)が決勝戦で激突。延長にもつれこむ接戦となったが、わずかに手数で上回った竹永が延長4-1で頂点に立った。

その他、中学1年生男子軽量級の正木翔夢(七州会)、中学1年生男子重量級の丸茂雄太(七州会)、中学1年生女子重量級の酒井希羽(七州会)、中学2・3年生男子中量級の山川慧大(真誠塾)などが初代チャンピオンに輝いた。

続いて高校生男子軽量級は、新極真会ドリームフェスティバルやJKJO全日本ジュニアなどの実績を持つ岩永勝亮(桜塾)が、飛び後ろ蹴りなどトリッキーな技を駆使する藤本政孝(新極真会福岡支部)を本戦5-0で振り切り日本一の座を勝ち取った。

高校生男子軽重量級は新極真会ドリームフェスティバル連覇、JKJO全日本ジュニア優勝の実績を持つ水谷翔(久保田道場)と、小林翔(神奈川東横浜支部)が決勝戦に進出。手数で上回った水谷が、本戦5-0で快勝を収めた。

有力選手が多数エントリーした高校生男子重量級は、新極真会ドリームフェスティバルを5度、JKJO全日本ジュニア優勝の実績も持つ中島健心(新極真会大阪北支部)が、高橋耕介(新極真会群馬支部)らを退け決勝戦に進出。JKJO全日本ジュニア、武神カラテALL JAPAN CUPなどを制している越後麗央(水滸會丈夫塾)と、日本一の称号をかけて激突した。両者ともに間合いを詰めて突きを繰り出す中、越後が押しの反則により注意2。結果的にその反則が反映される形となり、中島が初代王者の称号を手にしてみせた。

高校生女子軽量級は新極真会ドリームフェスティバルを5度制している宇都宮美咲(新極真会大阪神戸湾岸支部)が、藤井彩心(中山道場)を本戦5-0で下し優勝。青少年大会の初代王者という文句なしの結果で復活の狼煙をあげた。

高校生男子重量級に匹敵する激戦区となった高校生女子中量級は、新極真会ドリームフェスティバル優勝の肩書きを持つ仁科つむぎ(新極真会奄美支部)と冨村日花(新極真会神奈川東横浜支部)が決勝戦に進出。冨村がやや押し気味に試合を進めたが、上段ヒザ蹴りと上段前蹴りで技有りを奪った仁科が、合わせ一本で昨年のドリームフェスティバルに続いてビッグタイトルを獲得した。

高校生女子重量級は新極真会ドリームフェスティバルを制している小林由依菜(桜塾)が、井上ほの花(新極真会東京城南川崎支部)を本戦5-0で下し優勝。最終ゼッケンにふさわしい実力で、第1回青少年大会を締めくくった。その他、高校生男子軽中量級の新里誠光(武立会館)、高校男子中量級の秋山蓮(中山道場)などが頂点に立った。



第1回全日本青少年大会はスポーツ振興くじ助成を受けて行われています。

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