森みいな「悔いのないように闘えば結果は後からついてくると思います」
前回大会では清水由埜に敗れ惜しくも優勝を逃がしたが、物怖じしない堂々の試合運びで新時代の幕開けを印象づけた。その後も白蓮会館全日本大会の軽中量級で連覇を飾るなど、日進月歩の成長を見せている。三度目の正直で今年こそは頂点をつかみ取る
―― 今回が3度目のJFKO 全日本大会となります。これまでの闘いぶりを、どう振り返りますか。
「初めて出場した第7回大会は2日目に残れればという感じだったんですが、それもできずに悔しい思いをしました。去年は2日目に残ることができて決勝戦にも進むことができたのでうれしい気持ちがありましたが反面、悔しさもあったので今年は悔いのない試合ができればと思っています」
―― 空手は何歳から始めたのでしょうか。
「年中からなので4歳からです。きっかけは兄が先にやっていて、稽古を見ているうちに自分もやりたいと思って始めました。兄と姉がいるんですが、兄と一緒にそこからずっと続けています」
―― ジュニア時代から各大会で結果を残していますね。
「先生方や父兄のみなさんが支えてくださいますし、一緒に稽古する仲間から励まされることもあります。そういったまわりのサポートが力になっていると思います」
―― 17歳ながらJFKO全日本大会軽量級で準優勝、白蓮会館全日本大会では軽中量級を連覇中です。
「JFKO 全日本大会の前に白蓮会館の全日本大会でも結果を残すことができたのは、自分的にすごく大きいと思います。自信になりましたし、さらに成長するために兄と一緒にきつい稽古を続けてきました。内容はスタミナ稽古がメインで、調整自体は順調に進んだと思います」
―― 藤田茂夫支部長からは、どのようなアドバイスを受けていますか。
「『一戦一戦悔いのないように闘おう。勝ち負けは後からついてくる』といった言葉をかけてくださっています。多くの方が支えてくださっていますので、結果で恩返しをした上でまた福岡に帰ってくることができたらいいなと思っています」
―― 部活との両立ではなく、学業以外は空手一本でしょうか。
「はい、空手だけです。達成感がすごくあるので、そこに魅力を感じています」
―― では今大会についてですが、今年も清水未来選手と同じブロックとなりました。
「強い選手がたくさん集まっていて、組合せを見た瞬間に緊張感が増しました。清水選手とは一昨年も対戦していて、去年は追う側だったのでよかったですが今年は追われる側なので試合は難しいものになると思います。ただリベンジをはたした去年のように、勝利を引き寄せることができればと思っています」
―― プレッシャーには強いタイプですか。
「いえ、弱いほうだと思います。ただ、それを乗り越えるために過去の自分の試合の動画を見たり、いい動きをしている時の自分をイメージしたりしています」
―― 昨年決勝戦で対戦した清水由埜選手は、同い年となります。
「ライバルとして見ていいのかわからないですが、私はそう見ています。決勝戦まで勝ち上がらないと対戦できないので、まずはそこに行くことを目指します。その上で決勝の舞台でリベンジをはたしたいという思いがあります」
―― 軽量級は菊川結衣選手という絶対的存在がいましたが、前回大会で世代交代を印象づけました。
「私自身がそういった存在になるというか世代交代の意識はあるんですが、優勝しないと発言権もないので、まずはそこを目指したいと思います」