第2回全日本青少年フルコンタクト空手道選手権大会


3月5日、武蔵野の森総合スポーツプラザで第2回全日本青少年フルコンタクト空手道選手権大会(JFKO青少年大会)が開催された。青少年大会は350を超える団体が加盟する全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)が主催する大会で、今大会には幼年から高校生までの選ばれし1,121名の強豪選手が集結。ここでは熱戦続きとなった、流派・団体の垣根を越えた年代別日本一決定戦の模様をお届けする。

開会式が終わると、第1グループの試合が開始された。幼年男子軽量級は、新極真会カラテドリームフェスティバルでの優勝実績を持つ玉浦海輝(新極真会福岡支部)が突きと右中段ヒザ蹴りのコンビネーションで優位に立ち、同門の佐藤珀を本戦5-0で退け優勝。幼年男子重量級は、昨年のJKJO全日本ジュニアを制している沼田謙翔(無限勇進会)が中山舷宝(新極真会福岡支部)を本戦5-0で破り優勝を決めた。

その他の幼年は、牛尾結(新極真会東京江戸川道場)が女子軽量級を、小原みつきが上段前蹴りで二度技有りを奪い、合わせ一本で女子重量級を制した。

小学1年生女子重量級は、前回大会だけではなく新極真会ドリームフェスティバル、JKJO全日本ジュニアも制している奥村亜留真(極真空手中崎道場)が、益子珠季(新極真会栃木支部)を合わせ一本で下し頂点に立った。

小学2年生女子軽量級決勝戦は、前回の重量級王者であり新極真会のドリームフェスティバルやJKJO全日本ジュニア大会を制している桑野寧(修彗会)と、「安部美涼(光誠会)」の顔合せに。「安部」も積極果敢に攻め立てたが、手数で上回った桑野が本戦5-0で勝利し連覇を達成した。

小学3年生男子重量級は、新極真会のドリームフェスティバルで連覇の実績を持つ緑晴(新極真会福岡支部)が、K-4Championship小学3年生重量級王者の藤田莉王を延長5-0で下して世代間の頂点に立った。

小学3年生女子重量級は、妹の奥村亜瑠真と同じく新極真会ドリームフェスティバル2022、JKJO全日本ジュニア大会で優勝を制している奥村瑠依真(極真空手中崎道場)が、本戦3-0の僅差ながら角田ひよりを下し、姉妹ともども連覇を達成した。

その他、小学1年生男子軽量級の渡邊剛(白蓮会館)、小学1年生男子重量級の早坂鎧(極真拳武會さいたま浦和支部)、小学1年生女子軽量級の福田葵(新極真会東京江戸川道場)、小学2年生男子軽量級の山本楓真(新極真会福岡支部)、小学2年生男子中量級の鬼頭宗佑(新極真会沖縄支部)、小学2年生男子重量級の滝本恵介(極真拳武會さいたま浦和支部)、小学2年生女子重量級の尾﨑心奏(七州会)、小学3年生男子軽量級の浅沼天(新極真会東京江戸川道場)、小学3年生男子中量級の鷲見琉颯(桜塾)、小学3年生女子軽量級の服部愛夢(武神 佐藤道場)が、激戦のトーナメントを勝ち抜き頂点に立った。

第2グループでは前回、小学3年生女子重量級を制している髙橋希歩(新極真会江戸川道場)が、都築梨那(世界闘英館空手道)から上段前蹴りで技有りを奪い小学4年生女子重量級を制した。

小学5年生男子中量級は、岡本東真(極真拳武會さいたま浦和支部)が米田荘志(新極真会佐賀筑後支部)との一進一退の攻防を制し、連覇を成し遂げた。

小学5年生女子軽量級は、JKJO全日本ジュニアを連覇中の福島古都(義和流拳法)が吉田谷蘭(JKJO中部地区)とのギリギリの攻防を制し、延長3-2で勝利。青少年大会でも連覇を飾った。

小学6年生男子軽量級は、前回大会でも優勝を飾っている村上雄哉(聖心會)が一ノ瀬蓮介(新極真会東京江戸川道場)を振り切り、見事に優勝。

小学6年生男子軽重量級は、青少年大会初代王者に輝いている冨山莉王(新極真会川崎東湘南支部)が木原悠寿(新極真会福岡支部)との互角とも言える攻防を制し、延長3-2の僅差で連覇を勝ち取った。

その他、小学4年生男子軽量級の松本空也(新極真会福岡支部)、小学4年生男子中量級の長谷川陽祐(極真拳武會さいたま浦和支部)、小学4年生男子重量級の早坂飛侑駕(極真拳武會さいたま浦和支部)、小学4年生女子軽量級の平香里奈(新極真会奄美支部)、小学5年生男子軽量級の太田蹴斗(新極真会福岡支部)、小学5年生男子軽重量級の小泉空(新極真会東京山手支部)、小学5年生男子重量級の可知来生(四葉会)、小学5年生女子重量級の熊谷凜(光誠会)、小学6年生男子中量級の中崎偉月(新極真会福岡支部)、小学6年生男子重量級の秋葉竜之介(無限勇進会)、小学6年生女子軽量級の佐藤恵茉(圏彗會)、小学6年生女子重量級の鈴木成実(新極真会厚木・赤羽支部)が、第2回大会王者の称号を引き寄せた。

第3グループは、新極真会ドリームフェスティバルで4度の優勝実績を持つ岩下尚親(新極真会江戸川道場)が奥村一真(極真空手中崎道場)を本戦5-0で下し、中学1年生男子軽量級の頂点に立った。

中学1年生男子軽重量級は、JKJO全日本ジュニア大会や前回大会で小学6年生男子軽重量級を制している祖父江海斗(清凛館)が躍動。決勝戦でも加藤陽生(JKJO中部地区)を本戦5-0で破り、連覇を達成した。

中学1年生男子重量級は、直前の福岡県フルコンタクト大会や新極真会ドリームフェスティバル4連覇中の村田哲成(新極真会福岡支部)が順当に決勝戦に進出。前回大会と同様にJKJO全日本ジュニアを制している吹上優天(光山会)と覇権を争い、上段前蹴りによる技有りのすえ本戦5-0で連覇を成し遂げた。

中学2年生男子軽量級は、前年度王者の正木翔夢(七州会)が桐原歩夢(世界闘英館)との勝負を制し、優勝をはたした。

中学2年生男子中量級は、中学1年生男子中量級王者であり新極真会ドリームフェスティバルを6度、グランドチャンピオンシップ、JKJO全日本ジュニアなどを制している和田凜太郎(極真拳武會さいたま浦和支部)と、前回大会で中学1年生男子軽重量級を制している各務壮祐(極真会館浜井派)が決勝戦で激突。積極的に攻め込んだ和田が本戦5-0で勝利し、見事連覇を達成した。

中学2年生男子重量級決勝戦は、辰巳存(聖武会館)を振り切った丸茂雄太(七州会)が勝利し、2年連続で栄冠を手にした。

中学2年生女子重量級は前年も優勝をはたしている酒井希羽(七州会)が、序盤からペースを握り三間奏音(勇誠会井上道場)に本戦5-0で勝利。堂々の連覇を勝ち取った。中学3年生男子重量級は、新極真会ドリームフェスティバル2022王者、前回大会王者の藤田琥也(桜塾)が中村海晴(桜塾)に競り勝ち連覇を引き寄せた。

中学3年生女子重量級は、昨年のJKJO全日本ジュニア優勝、前回大会で中学2・3年生女子中量級を制している水谷藍(久保田道場)が、3-0ながら本戦で勝負を決め頂点に立った。

高校生男子中量級は、前年度王者の岡田凌平(桜塾)が安定した組手で田淵海(七州会)に勝利。本戦5-0で連覇を達成した。

高校生男子重量級決勝戦は、大場孔揮(無限勇進会)と須藤泰冴(正伝流空手道中村道場)という、ともにノーシード同士の顔合せに。本戦5-0で須藤を下した大場が、ハイレベルな重量級の頂点に立った。

高校生女子重量級は、前河凜花(大阪体育大学浪商高等学校空手道部)が冨村日花(新極真会神奈川東横浜支部)との接近戦を制し、本戦4-0で勝利。昨年のIKON 国際親善空手道選手権大会に続き、ユース・ジュニア年代のビッグタイトルを獲得した。

その他、中学1年生男子中量級の荒田陽向(真総合空手道圏彗會)、中学1年生女子軽量級の丸本依央奈(桜塾)、中学1年生女子重量級の上野来実(真結氣)、中学2年生男子軽重量級の古賀仁汰(新極真会福岡支部)、中学2年生女子軽量級の高橋苺愛(桜塾)、中学3年生男子軽量級の加藤宥希(日本伝空手道陪劭流祐心会)、中学3年生男子中量級の今総一郎(水滸會丈夫塾)、中学3年生男子軽重量級の後藤馨基(新極真会宮崎中央道場)、中学3年生女子軽量級の岩口紗藍(清凛館)、高校生男子軽量級の上野奏貴(真結氣)、高校生男子中量級の西田雄登(光武会館)、高校生男子軽重量級の花香琢磨(一般社団法人極真会館埼玉県木村道場)、高校生女子軽量級の田中絵麻(日本国際空手協会)、高校生女子中量級の細谷誉(新極真会埼玉大宮西支部)が、ハイレベルな世代間闘争を制し、頂点へと駆け上がった。

第2回全日本青少年大会はスポーツ振興くじ助成を受けて行われています。

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