第6回全日本フルコンタクト空手道選手権大会・初日

5月29日~30日の2日間にわたり、昨年5月から延期となっていた第6回全日本フルコンタクト空手道選手権大会(JFKO全日本大会)が、エディオンアリーナ大阪で開催されている。緊急事態宣言下での開催となったが、無観客、定期的なアルコール消毒など感染症対策を徹底して行なわれた。4グループでのグループローテーション制となった大会初日は、男子5階級、女子4階級の予選が行なわれた。

【女子軽量級】


グループ1は女子4階級の準々決勝までが行なわれた。女子軽量級は、最終シードに入った第1回JFKO国際大会軽量級王者の水谷恋が調子のよさを見せて勝ち上がり、準々決勝では新極真会第6回世界ウエイト制軽量級王者の将口美希に本戦5-0で完勝。ゼッケン1に入った第5回JFKO全日本大会軽量級3位の手島海咲も準々決勝で安藤真奈美に本戦勝利を収めてベスト4入り。小嶋夏鈴、清水未来も最終日に進出した。

【女子中量級】


女子中量級はいきなり波乱が起こった。過去3回、JFKO全日本大会中量級で頂点に立っている加藤小也香が新田小粋に三回戦で敗れ、初日で姿を消した。対照的に、対抗に入った第4回JFKO全日本大会中量級王者・富野真麻は準々決勝で大木苑に延長4-1で勝利を収め、ベスト4進出。準々決勝で児玉亜瑞を破った冨村日花、石野まことも準決勝進出を決めた。

【女子軽重量級】


女子軽重量級は、第5回JFKO全日本大会軽重量級王者の浅古麗美が二回戦で大坪桃香、準々決勝で石綿千乃を破り、好発進を決めた。対抗に入った第1・2回JFKO全日本大会軽重量級王者の木村敬代も、ベテランのテクニックを見せて準々決勝で前河凜花を本戦5-0で破り、ベスト4入り。神谷優良、目代結菜も準決勝進出を決め、四隅のシード全員が最終日に進む盤石の結果となった。

【女子重量級】


女子重量級は、第4回、第5回大会でともに準優勝をはたしている藤原桃萌が最終シードに入り、初戦となった小泉結菜との準々決勝を突破。対抗に入った野邑心菜も、初戦は大村優月を、準々決勝では井上紗枝をともに本戦5-0で下し、順当に勝ち上がった。その他、準々決勝で谷岡菜穂子を下した鴨宮菜々花と鈴木未紘を破った渡辺小春が最終日へ駒を進めた。

【男子軽量級】


グループ2は、男子軽量級と男子軽中量級が行なわれた。60kg未満で争われた男子軽量級は、トップシードの魚本尚久真が三回戦で田渕神太を下し、順当に準々決勝へ進出。ゼッケン1の速水大輝も三回戦で岩永勝亮を退け、最終日へ駒を進めた。四隅のシードに入った郷遼久、笹裏健士朗も順当に勝ち上がり、その他、紅谷凱、酒井竜弥、佐久間健全、澤井天心がベスト8入りをはたした。

【男子軽中量級】



今大会から新設された60kg以上65kg未満の男子軽中量級は、2018年の第1回JFKO国際大会、2019年の第5回JFKO全日本大会の軽量級でファイナリストとなっている河瀬惇志が最終ゼッケンに入った。初戦となった二回戦で中野温斗を、三回戦では上原裕貴を下し、悲願のJFKO初優勝へ向け順当な滑り出しを見せる。対抗に入った大野篤貴も三回戦で神原詠二を本戦で下し、ベスト8入りをはたした。Cブロックシードの呉屋広樹は最終日へ駒を進めたものの、Bブロックシードの飯野駿は岩多陽勇に敗れ、三回戦で姿を消した。その他、糸谷佳幸、神谷定、山﨑亮輝、福地将人が準々決勝進出をはたした。

【男子中量級】


今大会最多の84名がエントリーした男子中量級。中でも、2年前の第5回JFKO全日本大会中量級を当時17歳で制した後迫龍輝に注目が集まった。後迫は得意の突きだけではなく蹴りのバリエーションも豊富になり、三回戦では岩尾鉄から下段廻し蹴りで技有り勝利。四回戦では金岡陽大を本戦5-0で退け、連覇へ向けて好発進を決めた。一方、第5回JFKO全日本大会で後迫と決勝を闘った田中裕也は四回戦で𠮷澤穂高に判定2-3で敗れ、初日で姿を消した。第4回JFKO全日本&第1回JFKO国際大会中量級王者の福地勇人は、危なげなく勝ち上がった。その他、第5回JFKO全日本大会中量級3位の石野源太郎をはじめ、𠮷澤、有銘大貴、越智純貴、三上汰明、平木楓がベスト8入りをはたした。

【男子軽重量級】


男子軽重量級の最終ゼッケンを背負ったのは、第5回JFKO全日本大会軽重量級準優勝の江口雄智。初戦となった二回戦では難波隼平、三回戦では日下部尚弥を撃破し、初のビッグタイトル獲得へ向け順調なスタートを切った。一方、対抗に入った第5回JFKO全日本大会4位の島本一二三は、三回戦で渡辺和志に延長1-4で敗れる波乱が起こり、まさかの初日敗退。その他、亀井元気、湯川智仁、髙橋扶汰、藤原将二郎、鳥原隆司、賀数拓海がベスト8入りをはたした。多田成慶と大石昌輝は欠場のため、四隅シードで最終日に残ったのは江口雄智のみとなった。

【男子重量級】


男子重量級は、おおむね順当な結果となった。最終ゼッケンを背負って登場した第4・5回JFKO全日本大会重量級王者の山口翔大は、三回戦で長野義徳を本戦5-0で下して3連覇へ向けて好スタートを切った。第5回大会の準決勝で敗れた山口へのリベンジを誓う入来建武も、三回戦で藤井将貴に本戦5-0で完勝を収め、トップシードふたりが盤石の試合で順当に勝ち上がる。第5回JFKO全日本大会重量級4位の後藤優太、第4回JFKO全日本大会重量級準優勝の亀山真もベスト8進出を決めた他、芦髙侑平、鈴木皓大、早川羅偉、渡辺優作が最終日への進出をはたした。

初日勝ち上がり結果

第6回全日本フルコンタクト空手道選手権大会はスポーツ振興基金助成事業です。



第6回全日本フルコンタクト空手道選手権大会ドーピング検査はスポーツ振興くじ助成申請活動です。

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