石野まこと「結果以上に、納得のいく組手をしたいというのが一番です」

── 前回の第7 回大会では、女子軽中量級で悲願のJFKO 初優勝を飾りました。今大会は連覇がかかります。
「ずっと勝ちたいと思っていた大会なんですけど、いざ優勝してみると、不思議と実感があまりなかったんですよね。逆に今回は連覇に対するプレッシャーがないので、また挑戦するという意識で大会を迎えられるのはいいことなのかなと思います。それに、この大会に向けて組手のスタイルを少し変えようと取り組んできたので、余計にまだ挑戦の途中という意識が強いのかもしれません」

── どのような組手スタイルに取り組んできたんですか。
「今までは突きがメインだったんですが、昔から蹴りがメインの組手にあこがれの気持ちがあったので、挑戦してみようと思いました。ただ、そんなに簡単なことではないですし、試合で出せるかどうかはわからないですけど、チャンスがあればどんどん蹴りを出していきたいです」

── 新しい挑戦でプラスになったことはありますか。
「引き出しが増えたことは大きいと思っています。蹴りが増えたことによってコンビネーションのリエーションが増えたり、見た目も大きく見えると思うので」

── 女子軽中量級には22名がエントリーしました。
「去年よりも人数は少し減りましたけど、実力のある選手ばかりが集まったので、濃いメンバーだなという印象です。誰が上がってくるかわからないという部分では楽しみですし、一試合たりとも気が抜けません」

── その中でもとくに意識している選手はいますか。
「前回大会の決勝で闘った冨村日花選手や国際大会チャンピオンの水谷恋選手はもちろんですが、試合に復帰した白蓮会館の富野真麻選手や亀山彩花選手も気になります。亀山選手は一度も対戦したことがないんですけど、強い選手という印象があります。富野選手は第6回大会の決勝で負けた相手ですし、小学生の頃から何度も試合をしているライバルのような存在なので、また同じ大会の同じ階級に出場できるのはモチベーションが上がりますね」

── お互い勝ち上がれば、決勝で顔を合わせることになります。
「尊敬に近い気持ちがありますし、トーナメントに富野選手の名前があると、必ず『対戦するまで勝ち上がらないと』という気持ちになりますね」

── 高め合える存在なんですね。前回大会の決勝で勝利した冨村選手は、石野選手へのリベンジに燃えていると思います。
「第7回世界ウエイト制大会で優勝を経験していますし、まだ10 代なので前回大会よりも一歩二歩成長していると思います。勢いに乗っている印象なので、対戦することになれば飲まれないように闘いたいです」

── これまでのお話を聞く限り、連覇に関してはそれほど意識の中になさそうですね。
「もちろん勝ちにもこだわっていきたいですけど、結果以上に納得のいく組手をしたいというのが一番です。結果ばかり見ていると、負けたら空手が楽しくなくなってしまいそうなので。稽古の中でも、今日はこれができたと自分を褒めて、自信をつけることが試合でのいい結果につながっているのではないかと思いますし、自分は大丈夫だと思えます。試合で負けた時も、ここはよかった、ここは悪かったと内容を重視してきたので、その考え方のおかげでここまで続いているのかなと思います」

── 納得のいく組手ができれば、おのずと結果はついてくるのかもしれませんね。
「はい。優勝すれば新極真会の第13 回世界大会へ出場するチャンスもあると思うので、優勝できるようにがんばりたいと思います。また、一試合一試合テーマを持って、全試合自分自身が納得のいく組手を披露したいと思います」

所属:桜塾
第7 回JFKO 全日本大会軽中量級優勝(2022年)
第11・12・13・14 回JKJO 全日本大会中量級優勝(2019 ~ 2022年)
白蓮会館第36 回全日本大会軽中量級優勝(2021年)
(一社)極真会館関西総本部第26 回グランドチャンピオン決定戦軽量級優勝(2021年)

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